都市の喧騒から少し離れて 山のそばで穏やかに暮らす。 そんな願いを叶えてくれそうなのが 鈴蘭台にあるこちらのお部屋です。

くの字型に配置された ダイナミックな団地らしい外観が この物件ならではの個性を感じさせます。 最寄駅から徒歩圏内、 市街地までは電車で15分程度と便利な立地。 標高が300～400ｍあるため 夏でも市街地より涼しく過ごせるのも 嬉しいポイントです。

室内はフルリノベーション済み。 20帖近いリビングを擁した2LDKは 寝室とワークスペースを分けたい おひとり様からカップル、 ファミリーまで使いやすい間取りです。

チェッカーガラスがはめ込まれた 木のドアを開けて、リビングへ。

ネイビーに塗られた天井と壁。 そこへグレーのタイルが貼られ このお部屋に落ち着いた雰囲気を 纏わせます。

ブラックのライティングレールがシックで 夜の時間帯を過ごすのも楽しみ。

だけど、このお部屋の主役は やっぱりこっちかな。 窓の向こうに広がる山々の借景。 季節ごとに表情を変える景色が 一番長く過ごすリビングから見えるって すごく贅沢じゃないですか。

室内からは額縁に 切り取られたように見える景色が バルコニーに出ればぐっと広がり、 全身で開放感を味わえます。 広めのバルコニーなので ベンチやテーブルを置いて コーヒーを飲んだり サンドイッチを食べたり。 風を感じながら景色を楽しむのも素敵。

独立したキッチンは ニュアンスのあるダークグレー。 背面に食器棚や冷蔵庫を置く スペースがあります。

シンプルだけれど 食洗器に大きめのシンク、3くちコンロと 自炊派さんを満足させるキャストは しっかりと揃い踏み。

それぞれの洋室にも 暮らしを楽しくしてくれる工夫が 散りばめられています。 キッチンの隣のお部屋は なんと壁一面が可動棚。

本や植物やお気に入りの器を飾れば ご機嫌な毎日に。 ハンガーパイプが付いている上、 棚板は奥行きがあるので デスクとしても使えます。 万能な家具としての役割を 併せ持つ優れモノです。

もう一方の洋室は 一見シンプルですが 窓の向こうはリビング同様美しい景色。 ここを寝室にしたら 朝目覚めた瞬間に 大自然で視界をいっぱいに出来る。 そう思うと、早起きが好きになれそう。

お風呂には窓があり 朝は光が射し込みます。 ダークトーンのアクセントウォールが ほっと一息つける空間を演出。

トイレにも窓があり 清々しさを添えてくれます。

脱衣所にもこだわりが。 タイル壁とまあるい鏡の組み合わせは それだけでこの家の個性に。 洗面ボウル、サイドの縁が ちょっと広いだけで 濡れたものを置くときも 助かるんですよね。

こうして部屋を一巡してから もう一度窓辺に立ってみると 視界いっぱいに 山並みと空の景色が広がります。 朝はコーヒーを片手に 一日の始まりを深呼吸で迎えて。 昼はやわらかな光の中で 本を読んだり、作業をしたり。 夜になれば静かな空気に包まれて 窓の外に瞬く星を眺める時間も。

ここでの暮らしは、そんな情景とともに 穏やかに積み重なっていくはずです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk