蔵前といえば、クラフトやカフェが集まる街。 そんな街の中に 南の島の風を感じさせてくれるお部屋があります。 足元には重厚感のあるアピトン材の床、 部屋の中央には マホガニー色に艶めくカウンター。 ひとり暮らしのための小さな空間に リゾートのぬくもりが息づいていました。

シンプルな間取りの中に 贅沢にカウンターが配置された ワンルームです。

　 玄関へ足を踏み入れると さっそく床の木目の美しさに 目を奪われます。 シューズラック、ハンガーラックが オープンになっているので 広々と感じられるのも魅力的。

もちろんお洋服をかければ また印象が変わるのでしょうけど。 お家に入って最初に目に入る場所ならば 何度見てもときめくような お気に入りを並べたいところです。

居室には 大きな窓からたっぷりの光が差し込みます。

天井を見上げれば 麻が織り込まれた天然素材に シーリングファンがゆっくりと回り あっという間にリゾート気分。

キッチンはシンプルながら ステンレスの天板に 木目の面材があしらわれ 気分があがる仕様です。 ドリップポットを直火にかけて ハワイアンパンケーキを焼きながら ホイップでも泡立てて…なんて さすがに浮かれすぎかな。

水まわりは廊下の扉の向こうに。 必要な機能がぎゅっとまとまっていて 動線もすっきり。 ひとり暮らしにちょうどいいコンパクトさです。

無機質になりがちな空間に キッチンとお揃いカラーの棚板を さりげなく配置することで お部屋との繋がりを感じられます。

浴室はコンパクトなユニットタイプ。 特別な装飾はないけれど 掃除のしやすさや気取らなさは ひとり暮らしにちょうどいい。

仕事に追われる日々のなかで 家はただ休む場所ではなく 自分を取り戻す場所でもあります。 リゾート感のある内装は 暮らしに浮遊感と温もりをもたらしてくれる。 蔵前という暮らしに根付いた街にある 小さなリゾート。 プライベートビーチのように… いや、もっと身近に寄り添う 自分だけのリゾートスポットになると思うんです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk