ひと目見たその瞬間
青いキッチンがいいなぁと思って、
お部屋を見渡しているうちに
ここも、あそこもいいなぁと
どんどん引き込まれていく。

たとえばキッチンのタイル。
ちょっと懐かしくて、
それでいて
部屋のアクセントにもなっていて。
たとえば靴箱。
シンプルだけどチョンと黒の取っ手。
ちょこっとあちこち、
かわいい。

6.5帖のお部屋、
広いお部屋にも憧れるけど
これくらいの広さで
好きなものに手が届く暮らしが好き。

狭く感じないのは
やっぱりこのおかげ。

この天井の高さ。
頭上にキラリ、
まん丸のペンダントライト。
見上げるたびに幸せな気分。

窓が大きいの、うれしいな。
真っ白な部屋に注ぐ光。
キッチンの横、出窓になってる。
窓際にサボテンをずらりと並べたら
きっといい感じ。
太陽の光を浴びて
ぐんぐん育ってくれるよ、きっと。

ロフトの上にも
照明がポッと灯る。
幅が広く取られた白柵が
シンプルだけどすごく好きな感じ。

よし、ここが寝るところ。
分厚いマットにフワッフワの
羽毛布団をかけて
モッコモコに埋もれて寝たい。
モッコモコに。

小窓にはレースのカーテン付けて
春風が吹く日はちょっとだけ開けて
春の香りを楽しんだり。

部屋全体を見下ろしながら
ラグは差し色に赤がいいかなぁとか
カーテンじゃなくて
ロールスクリーンのほうが
オシャレだろうかとか
いろいろ思い巡らせてみる。

ロフトの下から見ると
ハシゴのステップの
チョンと出た先っちょまで
愛らしく感じる。

ロフトの下はサニタリー。
なるほど、こうまとめているから
生活空間が広々取れるんだ。
あ、あそこにも青。

こうなったら洗濯機も
青いの、探したくなっちゃうな。

4戸だけの小さなアパートだから
名前は「Yonn（ヨン）」。　

そのままなのに、
なのに、かわいくて。
心ときめいてしまった。

ピカピカに手直ししてるんだけど
ちょっと懐かしくって。
オシャレなんだけど
トンガリすぎてなくって。
6帖と少しなんだけど
狭さを感じさせなくって。
なんだか、いろいろ
ちょうどいいなぁって
ホッとする。

このおうちは金沢市の街なか、
ショッピングに便利な
タテマチストリートあたり。

大型商業施設もあるけれど、
奥に行けば行くほど
個性が光るお店も多いようです。

そんな街で、
ゆるりと気取りすぎないひとり暮らし、
きっと楽しい。