圧巻。
妖艶。
そしてそう、
悩殺。

建築に遊び心を過剰に盛り込んだ
この物件。

建っているのは
昔の遊郭エリア。

そしてその当時そのままに
小分けな部屋が多数。

それぞれのお部屋で、
アレヤコレヤと
めくるめくなにやかにやが
毎夜繰り広げられていた物件。

玄関先のしつらえこそ
渋さも併せ持つ
歴史を感じさせる作り。

良い。

この渋さも言わずもがな、
一歩入って感じる
むせ返るようなこの色気も
淫美さも、遊び心も素晴らしい。

だけれども、
あえて言おう、廃墟であると。

さすがに
すべてがご機嫌に最高な状態とは
とても言い難い。

壁が抜けている場所があれば、
落書きや落下物も散見できる。

でもね、
そう、でもですよ、
それを差し引いてたとしても、
この物件の価値は
十分に伝わると思うのですよ。

遊び心の欄干に、
細かな装飾が施された建具。

あまり見かけないような天井の作り。

私も茶室で見かけたことがあるくらい。
他にも往時をうかがわせるしつらえ。

ここの天井も45度ずらしてたり、

円形の窓を柱を挟んで作ったり。

欄間の細かさったらもう！

言い出したらキリがない！
時代が流れ、きっと随分以前に
立ち入る人もいなくなり、
それでもよくぞ今まで持ってくれたと
感謝したい。

そしてこれを
なんとか残したいと
思って動いてくれる人がいてくれて
本当にありがたい。

きっと修繕はそれはそれは大変だろうと

だけども、
この物件を残すなら、残せるなら、
私もなんとか助力したい。

文化財級。

そう、情報出典元である
京都R不動産さんも
この物件を文化財級と
書かれておりますが、
私も同様に思いますし、
こういう歴史的な物件こそ、
なんとか次世代に繋ぎたい。
そう思います。

大変だと思いますが、
どなたか…！