過ぎていく季節と変わらないもの

この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。

そこのカーテンが
ふわりと柔らかくって。

この家を決めた理由は
本当に本当はそこだった気がする。

初めての一人暮らし。
荷物はそもそも多めだし、
大学で勉強する内容的にも
きっとこれからも荷物は増えがち…

そう思って、
少し広めの部屋を探してた。

初めての一人暮らしには
十二帖は十二分の広さ。

料理もまだ
そんなに得意ではないので
このキッチンで十分だし

こういう業務用！って作りが
普通のキッチンよりいい。
掃除する時も
ガシガシ擦れる気がする。

トイレも配管ムキ出し！
ってのが工業チックで好きだ。

お尻が冷たくても、
あえて温かくする色々は付けない！
…予定。

なんていうかな、
こう、ラフな感じが良いし。

お風呂もシンプルで、
ちょうど良い。

こう寂しいくらいでちょうど。

エヴァンゲリオンで
綾波レイが住んでる部屋が
確かこんな感じじゃなかったっけ？
とヲタ友に写メって大ウケした。

そんな感じで
最初は色々ムズムズと
ちょっと気恥ずかしかったけど、
この部屋に住めて
本当によかったなと後々まで思う。

クールなコンクリート打ちっ放し！
って感じの部屋だけど、
無垢板のこういう部分が
なんだか少し優しいイメージだし

このオープンシェルフの収納力も
結構高い。

ここには
季節ものとかを整理して収納してた

それから
シェルフのカーテンで閉じて、
部屋を区切るカーテンでも閉じて、
結構な意識深い所位に
収納した気になるのだけど、
仕切りが軽いカーテンなぶん
結構な頻度で
出し入れに開けてる気がする。

とくに暖冬の時とか、
思ったより季節外のものが活躍するし。

ま、それでも
カーテンはいつも閉めてる。

あのカーテンはやっぱ特別で
かかってるのが一番落ち着く。

このラフな感じの部屋の中でも

振り返った時には
あのカーテンは必要。

それともう一つ、
この部屋で気に入ってる事が、
壁のうち一面が
打ちっ放しじゃない事。

白く仕上げられた壁面側にだけ、
ランプレールが用意されていて、
このメリハリで部屋のレイアウトと
気分転換ができる！

最近はもっぱら打ちっ放し側が
背の高いシェルフで埋められてるけど
最初にベッドを置いたのもこちら側。
今じゃ考えられないけど。

あと
実用的な事で言うと、
掃除が楽！
この床、掃除でほんと最強。
これは今も助かってる！

それから想定通り
荷物が少々増えたけど
この広さが吸い込んでくれて…

忙しさもあるけど、
なんのかんの都合よくて助かるし、
もうここから引っ越して
どこかに行くって…
考えにくい。

そう思いながら4年が過ぎて、
それから更に数年が過ぎて、
独立するってなっても結局ここに居て。

大家さんから
事務所可だよって言われたから、
今はこの部屋を
事務所としても使ってて、
同じアパートの
別の部屋で恋人と暮らしながら、
ここで働いてる。