
ここに越してきてから、季節が身近になった
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束の間の冬晴れの日は、木漏れ日が床に落ちる。
陽のじんわりとしたあたたかさが肩に降ってきて、 ソファの上にごろんとなる。
ブランケットを頭からかぶる、
土曜日午後3時の昼寝。
今年初めて漬けた梅酒、旅行用トランク、
キャンプグッズ、謎のキッチン道具。
いっぱい入って意外と便利。
天気予報によると、雨は夜更け過ぎに、
雪には変わらないらしい。
今年は暖冬だ。
まあそんなこともあるよねって、
広めの湯船に浸かると、思えることもある。
雨の音に風情を感じられるようになった、
今日の私へのセレクト。
春が近づくと、窓の向こうから ほんのり土の香りが漂ってくる。
駅近のワンルームに住んでた時は
嗅いだことのない香り。
何故か胸の踊る香り。
「開け放った障子の向こうに、
奥庭の木や草が滴るように鮮烈な緑の色があふれ、
植え込みの南天が六弁の小さな花を
つけているのが目に入った」 (『新装版 鬼平犯科帳 18巻』 (文春文庫)・池波正太郎)
明日も木漏れ日から一日が始まる。
文・戸田江美
1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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