これは立地も込みの、
お値段も込みの、
本当に欲しい人が
普通に買いに行くかも？な
そんな物件だろうと思うのですが…

築は1958年11月。
長島茂雄がデビューした年。
ファンタが発売された年。
スーパーカブが発売された年。
東京タワーが完成した年。

まさに THE 昭和！でしょう？

そんな昭和感を
これでもかってくらいに
その内外に残したこの物件。

まずはその外観！
玄関灯に木製の枠で作られた玄関戸

二階の窓の外の木製のルーバー！
それから雨戸がトタン！

あぁ…昭和。

そして背後にはマンションが…
あ、忘れてならないのは
この囲いというか門と塀。

そうそう、東京の下町は
こういうくぐり戸が
たくさんあったんですよねぇ。
そして小さいながらも庭。

そんな小さな庭に、
さらに小さい池。
濡れ縁とセットで
まさに各ご家庭にあった！

近所の同年代の
お父さんおかぁさん、
おじいさんおばぁさん、
子ども達、それぞれの社交場だった。

あと、見逃しちゃぁならないのが
屋外にある木製の倉庫収納ね！

鯉のぼりとか、ストーブとか、
季節のものとか色々押し込んでたり。

今は洗濯機と自転車が主役。

時代は変わるなぁ！

そして玄関を一歩入っても
まだまだ昭和！

この物件、檜作りだそうで、
リペアを受け入れた現役感がすごい。

少し新し目の昭和も
ちょいちょいと
顔を覗かせて来ますよね。

お部屋に上がらせてもらうと
昭和のドラマで使われていたような

イメージそのまま。

ただ、色々新しくなり
綺麗になりという感じ。

つまりは、
適時アップデートされつつも、
根本のデザインとかはきちんと大事に
守ってたってこと。

ほら、キッチンをみても
それが良くわかります。

流しの上に神棚！

便利なキッチンを作ることも
もちろん大事だけれども、
こういう所もほんと、大事。

それからシステムキッチンの、
キッチン下に
洗濯機を入れ込む工作ね！

そう、倉庫の洗濯機は
あそこに置いてるけど、
洗濯機の本命はこちら。
それは間取り図にも
ちゃんと描かれている。

なるほどなるほど。
昔はどうだったかわからないけど、
今は欧米のコンパクトな
キッチン下に収まるタイプの
洗濯機を作業台の下に持って来る。
この柔軟性が
時代を越えていくのには大事。

トイレだって

洗面所だってそう

デザインイメージを
できるだけ壊さないように
できるだけ木を使うのだけど、
気持ちよさも考え無垢材を採用。

おかげで
清潔感も感じますよねー！

良いなぁ。

昭和、だけじゃない昭和。
って感じ。

ああ、お風呂は完全に今風。

桶と腰掛けで気分だけでも。
ってね。

いやぁ、楽しんでるなぁ。




そんな
遊び心あり
粋な心ありのこの物件がね、
代々木駅徒歩7分で
結構現実的なお値段なんですよ。

しかも、二階は
間取り的に振り分けも可能。
都合に併せて変えられる便利さ。

うーん欲しい！


果たしてマンションが
どれだけ周囲を覆ってるんでしょうねぇ。
接道都合でしょうが
再建築不可物件となってますが…
3.5m道路に接道してるようなので、
そこまで窮屈感はないだろうし…
このデザインはできる限り残したい…

うーん、欲しいなぁ。