
大きなキッチンが二つ、冷蔵庫も二つ。
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
少しだけ、
私の一人語りにお付き合いを
願いたいのですが…
随分と以前に、
その当時お付き合いしていた
恋人のおたくの
昼食会にお邪魔する事がありました。
昼食会と聞いて、
少し小ぎれいな格好をして、
でも若さゆえの反抗心のようなものが
ささやかに発動もして、
ちょっと汚れたスニーカーで
先方のおたくまで出かけたんです。
そこに建っていたのは
建築とか不動産に詳しく無い私でも
容易に気づける質実剛健!って感じの
骨太な一軒家。

出典: suumo.jp
それも都内の一軒家。
そう、
豪邸と呼ばれる部類の一軒家。

出典: suumo.jp
広い玄関で小さな声で挨拶して、
君について
お家に上がらせてもらう時の
あの、えも言われぬ恥ずかしさ…。

出典: suumo.jp
靴を脱いだ自分の靴下で
ピカピカに光る床や
ふかふかな絨毯を
汚しはしないかと心配していたら
自分の靴より明らかに上等な
皮の室内履きを勧められ、
若干だけ躊躇したのを覚えています。
それから
大きなリビングに通されて、
そこで既に食事が始まっている
ご両親と兄弟と
それにお手伝いさんに
ご挨拶をさせて貰おうとした
その時に、
駆け寄って来た
人懐っこい大きな犬に抱きつかれた。

出典: suumo.jp
そもそも
豪華で落ち着いている内観にも、
お手伝いさんがいる事にも、
とても驚いていたし、
それらに浮き足立っていたからか
犬に抱きつかれただけで私は
大きな尻餅をついてしまった。
それから、
犬にマウントを取られた状態で
盛大にウレションを食らった。笑
恥ずかしさもあり
ちょっとしたパニックになって
あたふたしてしまったのですが、
恋人とお手伝いさんに笑われながら
引き起こされて
洗面所に連れて行って貰って
お兄さんのジャージを借りて
着て来た服は洗濯してもらう事に。

出典: suumo.jp
洗面所の清潔感にも驚いたけど、
何より整理整頓され具合が凄かった。
無駄なものも、
よく使うものさえ一つとして
表に出ていなかったから、特に。
それに、
実際に着替えをしたのは
洗面所の奥の
ユーティリティールームだとかで、
洗濯機とか、棚、バスタオルとか…
とにかく
何もかもが整っていて、綺麗で、
昨日お風呂に入ったはずの自分が
どこかを汚してしまうかもと
無駄な不安にかられるほど。

出典: suumo.jp
それから、
少し気になったのは
そこかしこにある手すりとか。

出典: suumo.jp
大きなお風呂にもあったし、
玄関もスロープ的になってたなぁって。
これは後で聞いた話だけど、
同居してるおじいさんが
お風呂で転んで、
怪我をしたのをきっかけに
改装したらしいって。
どんなに大きくても、
豪華でも、デザインがいい家でも、
住んでる人に合ってるのが一番良い!
って言ってたっけ。
だけどジャージ姿で
絨毯の上に正座する
田舎生まれ田舎育ちの私は、
真空管だとかのプレーヤーで
ジャズのレコードを聞きながら
紅茶を飲むなんて
てんで似合わない。

出典: suumo.jp
それでも君は
ホットパンツから
すらりと伸びる足を自由に動かし、
絡まることを知らない
長目の髪をかきあげ
あいも変わらず粗野に振舞いつつも
なんだかやはり美しい。
この時、やっと合点がいったんだ。
育ちの差はデカイ。
私が渋谷系を聞き
東京に憧れていた頃、
君は実際の渋谷で演奏会に参加し、
隣の高校の生徒が
地方在住で読モになったと
地元で話題沸騰だった頃、
君は国民的アイドルと
同じクラスだったとか。
感動の基準が違う。
スケールが違う。
都会の子は進んでる。
それでも、私の描く絵を
初めて好きだって言ってくれた
あの子が好きだった。
「君らしくっていい!」って
いつだって褒めてくれてた。
私の家より広いバルコニー

出典: suumo.jp
公園のような庭

出典: suumo.jp
いったい何人前の料理を作るの?
って聞いたら
パーティ用に必要なのよと
言われたキッチン。

出典: suumo.jp
パーティ…って…と、
この建物の中にいて
一番似つかわしくないのは
きっと私だ、と
遊びに来たことを後悔し
少し泣きそうになって
こもったそのトイレさえ美しい。

出典: suumo.jp
できるだけ
顔に出さない努力はしたけれども
それでもどんどんと心細くなる私は
きっと変な表情で口元だけ
頑張って笑顔を見せていただろうと。
その表情を見てか、
君は私の手を引いて、
地下室があるからと
私を連れて行き室内に入ると
扉を閉めて
私にキスしてくれたね。

出典: suumo.jp
一呼吸、私を壁に押し付け
ずっとキスしてからそのあとに、
「ずっとキスしたかったんだ!」って
「今日、ここに来てくれてからずっと」って
すごい笑顔で言ってくれた君に、
私はちゃんと笑顔で返せたかな。
あの後、些細なことで別れたけれど、
おぼろげながら覚えている
あの子の実家に少し似たお家を見つけたので
大好きだったあの子のことを鮮明に思い出した。
お家にお邪魔した時に履いてたスニーカーさえ
「君らしくていい!」
って褒めてくれた、あの子のことを。
私の一人語りにお付き合いを
願いたいのですが…
随分と以前に、
その当時お付き合いしていた
恋人のおたくの
昼食会にお邪魔する事がありました。
昼食会と聞いて、
少し小ぎれいな格好をして、
でも若さゆえの反抗心のようなものが
ささやかに発動もして、
ちょっと汚れたスニーカーで
先方のおたくまで出かけたんです。
そこに建っていたのは
建築とか不動産に詳しく無い私でも
容易に気づける質実剛健!って感じの
骨太な一軒家。

それも都内の一軒家。
そう、
豪邸と呼ばれる部類の一軒家。

広い玄関で小さな声で挨拶して、
君について
お家に上がらせてもらう時の
あの、えも言われぬ恥ずかしさ…。

靴を脱いだ自分の靴下で
ピカピカに光る床や
ふかふかな絨毯を
汚しはしないかと心配していたら
自分の靴より明らかに上等な
皮の室内履きを勧められ、
若干だけ躊躇したのを覚えています。
それから
大きなリビングに通されて、
そこで既に食事が始まっている
ご両親と兄弟と
それにお手伝いさんに
ご挨拶をさせて貰おうとした
その時に、
駆け寄って来た
人懐っこい大きな犬に抱きつかれた。

そもそも
豪華で落ち着いている内観にも、
お手伝いさんがいる事にも、
とても驚いていたし、
それらに浮き足立っていたからか
犬に抱きつかれただけで私は
大きな尻餅をついてしまった。
それから、
犬にマウントを取られた状態で
盛大にウレションを食らった。笑
恥ずかしさもあり
ちょっとしたパニックになって
あたふたしてしまったのですが、
恋人とお手伝いさんに笑われながら
引き起こされて
洗面所に連れて行って貰って
お兄さんのジャージを借りて
着て来た服は洗濯してもらう事に。

洗面所の清潔感にも驚いたけど、
何より整理整頓され具合が凄かった。
無駄なものも、
よく使うものさえ一つとして
表に出ていなかったから、特に。
それに、
実際に着替えをしたのは
洗面所の奥の
ユーティリティールームだとかで、
洗濯機とか、棚、バスタオルとか…
とにかく
何もかもが整っていて、綺麗で、
昨日お風呂に入ったはずの自分が
どこかを汚してしまうかもと
無駄な不安にかられるほど。

それから、
少し気になったのは
そこかしこにある手すりとか。

大きなお風呂にもあったし、
玄関もスロープ的になってたなぁって。
これは後で聞いた話だけど、
同居してるおじいさんが
お風呂で転んで、
怪我をしたのをきっかけに
改装したらしいって。
どんなに大きくても、
豪華でも、デザインがいい家でも、
住んでる人に合ってるのが一番良い!
って言ってたっけ。
だけどジャージ姿で
絨毯の上に正座する
田舎生まれ田舎育ちの私は、
真空管だとかのプレーヤーで
ジャズのレコードを聞きながら
紅茶を飲むなんて
てんで似合わない。

それでも君は
ホットパンツから
すらりと伸びる足を自由に動かし、
絡まることを知らない
長目の髪をかきあげ
あいも変わらず粗野に振舞いつつも
なんだかやはり美しい。
この時、やっと合点がいったんだ。
育ちの差はデカイ。
私が渋谷系を聞き
東京に憧れていた頃、
君は実際の渋谷で演奏会に参加し、
隣の高校の生徒が
地方在住で読モになったと
地元で話題沸騰だった頃、
君は国民的アイドルと
同じクラスだったとか。
感動の基準が違う。
スケールが違う。
都会の子は進んでる。
それでも、私の描く絵を
初めて好きだって言ってくれた
あの子が好きだった。
「君らしくっていい!」って
いつだって褒めてくれてた。
私の家より広いバルコニー

公園のような庭

いったい何人前の料理を作るの?
って聞いたら
パーティ用に必要なのよと
言われたキッチン。

パーティ…って…と、
この建物の中にいて
一番似つかわしくないのは
きっと私だ、と
遊びに来たことを後悔し
少し泣きそうになって
こもったそのトイレさえ美しい。

できるだけ
顔に出さない努力はしたけれども
それでもどんどんと心細くなる私は
きっと変な表情で口元だけ
頑張って笑顔を見せていただろうと。
その表情を見てか、
君は私の手を引いて、
地下室があるからと
私を連れて行き室内に入ると
扉を閉めて
私にキスしてくれたね。

一呼吸、私を壁に押し付け
ずっとキスしてからそのあとに、
「ずっとキスしたかったんだ!」って
「今日、ここに来てくれてからずっと」って
すごい笑顔で言ってくれた君に、
私はちゃんと笑顔で返せたかな。
あの後、些細なことで別れたけれど、
おぼろげながら覚えている
あの子の実家に少し似たお家を見つけたので
大好きだったあの子のことを鮮明に思い出した。
お家にお邪魔した時に履いてたスニーカーさえ
「君らしくていい!」
って褒めてくれた、あの子のことを。

いま募集中の物件一覧
お部屋探しに!今空いている物件だけを絞り込んで探せます
詳しくはこちら