生活様式を変えずに、
古き良き京町家に住んでみたい。

そんなわがままなお家、
あるんです。

間取り図に「土間」が入ってるだけで、
ちょっと浮かれちゃう。

コの字型の広いLDKは、
今っぽいですね。

自転車も乗り入れられる、
広い土間。

壁や天井を走る梁が、
キリッとかっこいい。

玄関上がってすぐは二畳間。
シンメトリーな戸が、美しい。

藺草のいい香りが漂います。

ちょっと立ち寄ってくれた、
お客さんとはここで座談会。

いきなり
プライベートな空間が
見えないことも、
このお家のいいところ。

特に好きなのは、
このガラス戸。

繊細な格子もようを透かして、
今日も明るい陽が入ってくる。

戸を引けば、
摺ガラスがちいさく揺れる音。
思わず、動きも丁寧に。

規則的に並ぶ梁が
白い壁を引き締める。

柱には、昔住んでいた子供の
身長とか刻んであったりするのかな？

無垢床の上は気持ちが良くて、
素足で歩きたくなる。

帰ってすぐに
靴下を脱ぎ捨てる自分が、
容易に想像できる。

リビングから直通のこのお庭。

玉砂利が似合う縁側で
ゆったり。

君の一服も、
ここでなら許してあげる。

自然光を注いでくれるのは、
この天窓。

雨の日は雨水が、
やさしく天窓をたたきます。

お次は二階へ。

畳と無垢床が半分こ。
寝るときは布団派の私には嬉しい。

押入れは開口がひろくて
使いやすい。

二つある窓からは、
屋根の連なりが見える。

ここに猫が遊びにこないかなぁ...。

再び一階へ。

キッチンの活動領域が広いから、
料理中に見学されても邪魔じゃない。
「冷蔵庫からアレとって。」
とか、お願いしちゃったり。

夕食をつくったその足で、
奥のお風呂場へ湯を沸かしに。

在来工法のタイル風呂も素敵だけど、
京都の冬は底冷えするから
システムバスへ、アップデート。

心も体も、ぬくぬくタイム。

元からあるのかな？

木編みの扉から、
なぜだか南国を感じた。

赤銅色の壁が差し色です。

タンクレストイレが、
全体をすっきり見せてる。

時代にフィットした京町屋が、
日常生活の感度を高めてくれる。

いつまでも愛でられる住処で、
暮らしていきたい。