あ、ちょうどいい。
ストンと腰掛けて、ふうっと一息。
または、足を伸ばして座ってみる。
なんだか、収まりがいいんです。

ごくごく普通の間取りなのも、
良いなって思ったんだ。
奇をてらいすぎてない、普通さが。

玄関には棚はないけど、

洗濯機置場なら。

お向かいには靴箱があるから、
ちょうどいい段を小物入れにして、
ハンコや鍵は、そこに入れてある。

入ってすぐのキッチンには、
小さな冷蔵庫が備え付けられてる。

とりあえず、野菜は干したり、
漬けたり、色々試行錯誤してる。
調理スペースが広くてよかったな。

キッチン後ろの水回りは、まあ、
こんなもんだよね、って感じだ。
一人暮らしだから脱衣所は不要。

生きるための行動、みたいなのは、
全部扉の向こうで済ませたから。

リビングに入ってくると落ち着く。
扉一枚隔てると、さっきまで、
自分が料理を作っていたのも、
どことなく嘘っぽくなる。

クローゼットの中には洋服が、
きちんと行儀よくしまってある。

天気がいい日は、そこでうとうと、
しちゃうこともある。
二面採光って、風も光も通り抜けて
こんなに気持ちいいんだ。

気持ちいいついでに洗濯も。

住宅地の一部になったな。
そこに住んでる、って感じがする。

駅からはちょっと歩くけど、
割と暮らしやすい街なんだよね。

ちょっと駅が遠いな、って感じたら
きっと自転車を買うことでしょう。

なんにせよ、窓辺でうとうとする、
のんびりした日々は手放せないから
もう少し、ここに住むつもり。