額縁みたいな大きなフレーム。
建築と家具のあいだのような存在。

ここでくつろぎたいんですよ。
こんな居心地、はじめてみました。

二階からの眺め、目の前が公園なんです。

こんな一軒家、あこがれます。
なんて平和な眺めなんだろう、と思う。

夢みたいな空間。なにもいらない。
家具ですらない、この枠だけで至福。

もちろん一階にも至福は続いている。
ほとんど公園みたいなウッドデッキ。

なんだか非現実的、家の中でおでかけ。
庭にいても公園なのと同じでおかしい。
お散歩中のワンちゃんとハローしたり。

築35年の木造家屋をリノベーション。
間取り図を見ると一階にキッチンがある。
あの広々とした二階にはロフトもあった。

ああ、キッチンがまたいいんですね。
公園の風と光を浴びられるんですね。

それに、ダイニングがまたいいんですね。
キッチンからも公園からも手が届きそう。

まるで鴨居みたいに小さな棚、ぐるり。
住んでいる人の趣味を表現する仕掛け。

おお、水回りを眺められるのが面白い。
隣にパントリーも備わっているんですね。

リビングとはつながっていました。
のんびりテレビでも鑑賞したいですね。
人や木々や、外の気配を感じながらね。

二階のロフトもいいなあ。こっそり感。
いい家には必ずある、空想を育む場所。

暮らしてみたいですね。幸せですね。
こんな家があったらね。公園の目の前に。

夕暮れどき、家の中の見える灯り。
記憶を遡るように惹かれてしまう一枚。

写真／高橋 菜生、上野 智博（ReBITA）