猫は、そのヒゲだけでなく
体毛も全て敏感だそうで、
その体毛が何かに触れていると
落ち着くという性質があるそう。

なるほどだからか。

彼らはすきあらば
狭いところに入り込みたがるし、
それは無理があるのでは？
と思えるような小さな箱にも
その体を押し込んでは
悦に入っている。


だからなのか、猫派の私は
そんな彼らにならってか
コンパクトな部屋が好きだ。

それは部屋かである必要があるか？
と聞かれると、
部屋じゃなくてもいい。
通路でも良い。
と答える位に。
コンパクトな空間が好きだ。

ドラえもんに憧れるだけでなく、
ご多聞にもれず
子供時代に押入れを改装したクチだ。

まぁ
前置きが長くなってしまったけれど
そんな私でも舌を巻いたのが
このお部屋。

それは部屋か？と聞かれると、
通路…かも？とでも答える方が
より適切かもしれない程。

もっとも横幅があるだろう空間が
この玄関入ってすぐの
トイレ兼、キッチン兼、
ダイニング兼、通路兼、色々。

もはや
便器がむき出しであることも
自然な流れで受け入れる。

そしてお部屋のいたるところに
収納を用意できるように、
支えとなる金具が
至る所に走っている。

これをうまく組み合わせて
必要な収納やら棚やらデスクを
自分カスタマイズに作り上げるスタイル。

必要は発明の母とは
よく言ったものだなぁと。

しかしこれ、
他の部屋はどうなってる？
と思いきや
外観から見てみても
いたるところにそれぞれのサイズの窓。

これは定型のお部屋が組み合わさって
建物を構成しているわけではないなと
すぐさま察しがつく。
夜、室内が少し覗けるようならなおさら。

きっと全てのお部屋が
それぞれの形を成しているのだろう。

そしてそれを繋ぐ共用の階段。

こちらもなかなか急だし
お部屋に負けずコンパクト。


そして最後にもう一つの驚きを。

それはお風呂場。

このお風呂場、
見事なまでにむき出しでして、
階段を上がりきったそこが洗い場。

という思い切った作り。

初めてみた。
このスタイル。

でもシャワールームじゃなく
ちゃんと浴槽もある。
キッチンは曖昧な感じだけど、
居室用に作られてるお部屋だろう。


となるとやはり
この空間をどう使うかがキモか。

今はセミシングルサイズのベッドもあるので、
それを入れ込んで、一番奥にデスク設けて、
ベッドに腰掛けて作業するスタイルかと。

あとはこの空間を、まるで猫のように
我が城として暮らすことを
楽しめるかにかかっているかな。