夏、涼しい部屋で飲む熱いお茶が、
たまらなかったりするでしょう。
一番の贅沢は、我が家の時間だ。

細長いワンルームになぜか惹かれて
そればっかり見てしまう。

玄関先まで、落ち着いたトーンの
タイルが敷かれてる。

靴を並べておくだけで、様になる。

蛇口の感じや大きな鏡まで、
気取ってないけどこだわっている。

洗面台の横には大きめの収納。

お向かいには水回り。
トイレの床も部屋と同じタイルだし
ペーパーホルダーにもこだわりが。

トイレの左側には洗濯機置場、

右側には意外と普通のお風呂。
浴槽も丸みがなくてシャープ、
シャワーヘッドはシルバー。
徹底された美意識を感じる。

玄関から部屋に通じるドアにも。
ガラスから透ける向こうの緑と、
部屋の暗さのコントラスト。

キッチンで何をしようか。一日中、
なにかを作って、仕込んで、
書き物をして。

照明にも惚れ込んでしまった。

調理するときは、一段降りる。

シンクの感じも、気に入った。
調理スペースが広いとやりやすい。
生地を打つのも、野菜の下処理も。
つまみ食いだって。

足元にはキッチンまわりの洗剤や
雑多なもの。

うしろの棚には食器。

眠る前の自分が、食事をしている
自分を眺めているように感じる。
ワンルームは、すべての生活の
場面が連続して続いている。

夏の濃い日陰と日差しのなかで、
コントラストのない、やわらかな
グラデーションの日々を見つめる。