ああ、いいですね。貫禄のある風景。
琵琶湖ちかく、大津にある町家。

ゆったりと。余裕のあるつくり。
二階には十帖の大部屋に加えて
小さいのがもう二つあるという、大物さん。

うーん、これはすごい…。
おもてなしがいのある玄関だ。
階段がぐるり、二階の光も入りそう。

直線的なデザインが多い町家だからこそ
ちょっとした曲線が艶やかだ。
古い建具も、かっこいいな…。

ダイニングキッチンもやはり艶やか。
低めの天井がいいんですよね。
欄間の模様も……ああもう芸術的…！

ここでキッチンにタイルを使うという。
古さのなかにモダンさを取り入れる
バランス感が素敵なんですね。

そして振り返るとさっきの和室……。
料理の手、止まっちゃいそうだな。
建具、ずっと開けていたい。

六帖の和室。
冬も安心してね、床暖房もついてる。
こんな空間にずっといたい……。

ちらっと見える、透かしの扉。
その先には洗面台。

落ち着いた色合いがあってます。
こんな水回りなら、透けさせたいよ。

さてさてそろそろ二階へ上がってみよう。
階段に窓があるって、いいな。

ここもまた、作品みたいなお部屋だ。
ふたつの床の間。違い棚の書院の風情。
北の窓からは遠くに三井寺まで見えるそう。

西側には小さな三帖。この大きさがいい。
ちょっと本を読むのにこもりたいね。

東側にさらにもう一部屋。
あ、琉球畳。デザイン違い、いいですね。
天井の高さもここだけの特権。

わあ、おふろ！水色、かわいい！
鏡に反射して無限に続いてるようだな。
鱗のような趣があります。

ふしぎだな、ものすごく和の空気。
落ち着いた照明が月みたく。

アールのついた壁に飾り棚まで。
ここだけ見たらトイレと気づかなそう…。

外観からして正統派ですね。
道の先には三井寺への入口があるんです。
大阪・京都へも案外近い大津の町家でした。