抜けたコンクリートの空間にひろがる
こんもりとした森の風景。
ああもう、ときめきしか感じない。

団地の間取りを大きなワンルームに。
脱衣所までオープンという潔さ。
元オーナーさんのこだわり感じます。

わあ、壁一面本棚だ。
でも残念、棚は撤去されちゃうみたい。
ここは真似して新しいのをこしらえよう。

床はまるまる土間コンクリート。
そこに大きなダイニングキッチンをどん。
ここまで思い切れるの、さすが。

おまちかねの小上がり、小上がり。
すでにいい予感しかしませんね。
ワンルームに現れた５帖の楽園……。

見えるのは緑だけじゃなかった。
その先、遠くに青い地平線。
いくつになっても嬉しいものなんだな。

さっきのダイニングテーブルからも
気持ちよく見えるね。

ごはんはゆったり食べるけど
同じ場所で仕事も、いいな。

森にあるお仕事場みたいなのを想像して
ちょっと気分が良くなってきたところ。
普段の生活を忘れて緑と一体化する。

ワンルームといいつつ、
本棚の壁の奥に空間がもう一つ。
カーテンで区切られてるんですね。

あ、ここもすてきだ。
窓を開けたままにしておいて、
透けたカーテンがひらひらするところ
眺めながら目覚めたい…。

それでお向かいが玄関、と。
この統一感、見ればみるほど芸術的で。

間取り図では玄関のすぐ横ですが、
棚で区切られていました、洗面台。
このミニマルさ、好きだなあ。

築40年を越える団地だけれど、
こう清潔だといいですよね。
水回りは２年半ほど前に新設されたもの。

あざとくなくて簡潔で。
お部屋と同じ白のイメージ。

海のまち塩屋の坂を上った先にある
森に埋もれたちいさな団地。
階段を五階までは大変だけれど、
あの風景が待っているのなら。

がっつりと腰を据えなくとも、
ほかのことを忘れて仕事をするための
別荘みたいに使えたら……なんて、
空想はふくらむばかりです。