せっかく住むんだから、
アレも、コレも、ソレも欲しい。
とにかく、こだわりたい。

そんなことを言ったら、
どうしてそんなに欲張るの？って言われた。

こだわるって、そんなに悪いことなのかな。
そう思ったボクは、辞書を引いてみた。

《普通は軽視されがちなことにまで
　好みを主張すること》

こだわるって、そういうことなんだって。

でもさ、軽視したくないんだよ、ボクは。

「そんなキミを待っていたんだよ」。
お家が、そう言ってくれている気がした。

ほら、欲しかったモノが全部あるよ。

欲張りなボクを、
受け容れてくれる。

こだわって、よかった。
諦めなくて、よかった。
心から、そう思う。

カウンターキッチンから見上げれば天窓。
明るい気持ちになれたのは、
天窓のおかげかもしれない。

用もなく、ついついはしごを昇ってしまう。

広々としたロフトに至る。
欲張りすぎた結果、
このロフトを持て余していたりもする。

ロフトは収納にしようと思ってたけど、
もうすでに収納があったんだった。

これだけ入るんだから。
そりゃあ、持て余すよね。

リビングにはウォークインクローゼット。
正直、ほとんど、こっちで用が済んでいる。

よくばり過ぎたのかもしれないな。

ゆったりスペースのキッチンは、
バルコニーと繋がっている。
窓からは、陽の光が届く。

さらには、小窓もある。
ごはんを作る前から、お腹いっぱい。

カウンターはタイルで仕上がっている。
ここに並べる、こだわりのカトラリー。
そういうのにも、目覚めたんだ。

そうそう、お風呂もタイルなんだった。
たまに、全貌を忘れてしまうときがある。
でも、そんなお家って、そうそうないよね。

洗面台まで大きいの。
収納スペースも、２つ。
１つで十分だったけど、２つある。

向かいには、洗濯機置場。
脱衣所にあるのが、
ボクには、ポイントが高いところ。

バストイレ別は、最低限求めていたところ。
難なく、クリアしていて、
さすがですね、って心の中でつぶやいた。

玄関は、ダブルロックですね。
そういうところも、よかったよね。

ここはすこーし、小さいかもだけど、
靴が増えてきたときは、
ロフトを使えばいいよね。

ルーフバルコニーまであるのですが。
どうしましょう。 持て余してます。

バルコニーから見えるのは、
六甲山でしょうか。
浜風、ここまで吹いてくるかな。

毎日いい風が吹いている感じがする。

あぁ、よくばって、よかった。