何が違いか、
明確に分からない部分もあるけれど、
根本にまず
造形としての美しさがある。

光の取り込み、
素材の選定や切り替え、
デザインやサイズの微調整、
数々の検討と確固たる技術で
この「素敵」は構成されている。

何気ない素敵は
日常をきっと豊かにしてくれる。

普段からの強烈な認識はなくとも、
いつだって
心を落ち着かせてくれるだろう。

過不足なく素敵だ。

不足がないことももちろん、
過剰じゃないこの素敵さはどうだ。

何を置いても置かなくても

心休まる美しさが成立する。

おそらく、
時代とともに微調整を受け入れて
成長してきた気配を感じる。

懐の深いデザイン。
そういうことなのだろう。

ただ無節操に広いという訳でなく

全ての場所に無理がない。

少しの余白を持たせている。

少し、広い。
空間が、幅が、サイズが、少し。

でもその
痒いところに手がとどく少しが、
贅沢。


メインベッドルームの
備えられた棚の数なんてのは
わかりやすく贅沢だけど。

レンガが敷かれた
お庭の広さも贅沢だけど

ともすると気づきにくいかもな位
道路側からもあえて少し下げて
木を植える余裕を生んでいるのも
贅沢。

そうやって考え抜かれて、
作り込まれて、結果、間取り図も美しい。

お風呂トイレも

良い。

リニューアルされたからか、
ニュアンスは少し変わってるけど、
機能性は高いはず。


降り続く雨の日だろうが、
夏の盛りだろうが、
震える冬でも、
きっとここは心地よい。

ああ、早くうちに帰ろう。