俗世でどんなに嫌なことがあっても
帰ってきたら姫気分。

間取り図の「ぽこっ」とした感じ、
とても普通のお部屋ではない。

外観、とてもわかりやすいですね。
あそこです。ぽこっとしたところ。

白と黒でまとめられた玄関には、
季節のお花を切らさないように。

ちょっとおめかししたい日の靴も
いつもの通勤靴も、全部入っちゃう。

廊下の収納には靴磨きや傘など、
主に玄関周りで使うものを。

洗面台で今日の化粧を落としたら、
ふう、やっとプリンセスに戻れる。
武装解除した気分です。

先にお風呂にも入っちゃおうかな。
浴室は小窓と乾燥機付きで、きっと
梅雨の時期も趣味の洗濯を楽しめる
ことでしょう。

こざっぱりしたら、今日のお夕飯を
作りましょう。
週末に作り置きしたおかずと野菜で
あっという間にご飯が食べられる。

現代の働くお姫様は、てきぱき、
一人分のご飯を作るのでした。

窓辺に置いた白い丸テーブルで、
優雅に夕食。

見上げると、なんだか自分の部屋じゃ
ないみたいだ。

二階の小部屋を、どう使おう。

エアコンも収納もあるから、
寝室にしてもいいかなと思う。
でも、趣味を楽しむ小部屋かな。
白くて小さな机を置いて、
自分だけの作業を引き受けるのだ。

頭がこんがらがったら、すっと
部屋の横からルーバルへ出てみる。

早く目が覚めた朝、一番に青空を
眺めたいな。海が近いから、視界が
すーっと抜けて爽やかだ。

一階のお風呂側の洋室も素敵。
寝起きするなら、こっちかしら。

どこに何を入れようか迷うなんて、
なんて贅沢な悩みだろう。

二面採光も気持ちいい。
天蓋のついたベッドに憧れてたけど
きっと似合うよ、このお部屋なら。

いくらプリンセスを気取っても、
忘れちゃいけない和の心。

9帖もある和室の使いみち、
今のところは全く浮かびません。
友達が来たときの宴会場かな？

立派な押入れもあることだし、
ベッドじゃなくてお布団を敷いて
眠ってもいいかもしれない。

和室の横にバルコニーがあるから
お布団だって干せるし、ね。

どんなに疲れて帰ってきても、
エントランスに入った瞬間に
ちょっと安心する。

かわいい部屋着に包まれて、
ほっと一息ついてる自分。
前は家に着いたら全部、どうでも
良かったのに、いまは違う。
身も心もプリンセスになっていく。