契約を何回も更新していって、
家もわたしたちも経年変化する様を
じっくり見守っていきたい。

メゾネットなんだけど、間取り図を
見る限りは一軒家みたいな感覚。

玄関先の郵便受けがかわいい。

年をとっていくに従って、中に入る
靴も変わっていくんだろうな。

疲れた日でも、二階には直行せずに
まずは一階に。

窓辺のスペースに椅子を置いて、
座ると、ふう、帰ってきた気分。

夜遅いなら電灯を点けて。
読書も、化粧落としも、作業も、
全部受け止めてくれる窓辺。

気が利く机なので、コンセント用に
ちいさく穴が空けてある。
そういうところも、長く付き合える
感じがしていいよね。

意外と収納があるところも好きだ。

絶対に日焼けさせたくない本とか、
ウォークインクローゼットに
入れておけば大丈夫。

よく着る服なんかは、階段下に
ひょいっと引っ掛けておく。
あとは箱でも置いておいて、
いつでもなんでも入れておく場所に
してもよさそうだ。

洗面台は、このぐらいシンプルだと
飽きなくて、使いやすそうで、
好ましいな、と思う。

窓があるから換気が出来て嬉しい。
わざと冷たい空気を入れながら
浸かる湯船の気持ちいいこと。

大きな窓が気持ちよくて、
居心地がよくて、自慢の二階。

小さい頃は天井の木目模様が、
人間の目に見えて怖かったけど、
今は愛おしい。梁も木目もわたしも
年を取って変わっていく。

奥にキッチンがあるから、ベッドの
配置はよくよく考えたい。

魚焼きグリルで焼くトーストって、
なんでか美味しいんだ。

朝早く目が覚めたら、ちょっと
贅沢なバターをトーストに塗ろう。
後ろのちょっとした作業スペースで
サッとコーヒーも淹れて。

真鍮製の取っ手は、
経年変化が楽しめる素材とのこと、
棚の前でご飯を作った記憶を、
家中で覚えていてくれる。

ベランダまで木なんだ。

家々の風景が変わっていくのを、
ベランダで洗濯物を干しながら
眺めるのもいい。

外観も変わっていくだろう。
生えている木も、代替わりして
知らない顔をしだすかもしれない。
でも、それも含めて見守りたい。
せっかく変化を楽しめる家に
住み始めたんだから。