戦火を潜り抜けた玄関、
夜になったらぼんやり光りそうな照明も、
当時の情景に思いを馳せる。

6Kの間取り
ちょうどよく住むより、あえてスカスカに暮らしてみるのはどうだろう。
四人家族とかでね。

戸を入ってすぐ、
上がり框のあせた色がかっこいい。ここにポップな色のスリッパを並べたっていい。

玄関天井の照明、
シェードの格子が昭和モダンな影を落としてくれそう。

玄関の右手には二帖の小部屋。
お父さんの遊び場に丁度いいかも。
そこには、かつて集めた古い漫画たち。

部屋の横の障子を開くと玄関が見えた。
斜めに組まれた竹がいいアクセント。

一階正面の広間、
この部屋にエアコンが着いているのは違和感だな。そのすぐしたには、真新しい白い扉がひとつ。そこを開けてみると、

なんと、キッチン。
急な展開に拍子抜け。
どうやらここから配膳するみたい。

きしきし、
この音が家のBGM。

天井の建具にも竹が使われている。
竹は古くなるとこんな色になるのか。

各部屋にブレーカー、
元々学生寮かなにかだったのかな？

令和まで残ってくれた昭和16年のおうち。
どうかこれからも、
元気で長生きしていてね。