壁一面のエメラルドグリーンに惹かれた。 こちら、すべてタイルなんですって。 純和風な斜め天井の室内に レトロなペンダントライトがよく似合う。

一見コンパクトに見える1LDKですが 53㎡もあるとのことなので、 ふたりならきっとゆったりのんびり。 賃貸だからこそ試せる暮らし。

玄関を入ってすぐのところから もう最高にかっこいいです。 小さな畳ホールに箱階段。

こちらも一面タイルです。 一部がとうめいになっている ガラスの建具もいいですよね。

そして……このリビングが待ってる。 土間のような仕上げですこし寒そう？ いえいえ、安心してください。 全体に床暖房が入ってますよ。

古いバーのようなカウンター。 まあるい照明が艶めかしいです。 ここに座って静かな音楽でも聞いて 夜のウイスキーを楽しみたいな…。

わあ、キッチンのタイルは六角形。 うろこみたいで、いまにも動き出しそう。 うーん、どこを眺めても絵になるお部屋…。

これまたいいムードの壁際のオレンジ。 よく見ると斜めの天井に天窓までついて。 昼と夜とで違う顔をしていそうだ。

リビングからちらちらと見えたお庭。 思ったよりも奥行きがありそうです。 ウッドデッキへのアプローチもいいですね。

ここだけでものんびりできそ。 テラス席をつくってもいいし 植物の楽園にしてもいいし…。

そして見ていただきたいのがなんと言っても こちらのお風呂！　いったい どんな気持ちでお湯に浸かればよいのか…。 ここまでタイルにこだわってくれるなんて、 むしろこちらが感謝したいくらいだ…。

六角形の気配はここからもうあったのだ。 統一感、たまりませんね…。 古い建具の残し方もいい具合。

もしやトイレにも…？と思いましたが、 こちらは普通仕様ですね。 でもしっかり広くて収納もあります。

さてさて、この京町家、 実は二階が特徴的なのです。

部屋の端に向かって天井が低くなってる！ わざわざすみっこにお布団敷いて、 屋根裏気分で眠りたい。 狭いところが好きなもので…。

厨子二階（つしにかい）という、 通りに面した二階部分の軒が低い構え。 江戸時代に流れを組む様式だそうです。 わあい、またひとつ賢くなりました。

屋根が重なったようなフォルムがいいね。 玄関までのアプローチもすてきだ…。

タイルを愛でる場所としては実は 二階のここがいちばんいいのかも。 水の波紋のような柄を肌で感じながら 階段を上り下りしたいものです…。

タイル好きとしては、 これ以上にはもう出会えないんじゃないか。 それがこんなにも優雅に暮らせそうな 京町家だなんて…。 ちょっともう、ぜいたくがすぎるのでした。