とあるお部屋に忽然と現れるフェンス。
パイプや市松の床も気になるのですが……
やはり見ていただきたいのは
こちらのシャワールームなのです。

はあこれは………美しい………。
配管フェチとしてはちょっと、いや
かなり興奮してしまいます。
どのハンドルをひねると正解なのか……

上にもひとつ大きなシャワーヘッド。
銅色の動脈はくねくねと壁を伝って。
ミステリーが起こりそうな
小さな内倒し窓まで…たまらない。

そしてずいぶんと潔い間取りときた。
メゾネットだったんですね。
機能が詰まった二階と自由に使える三階。

下階からもう飛ばしてきます。
構造むき出しの壁に合板まで全て含めて
世界観が完成している……。
けど不思議と住む人が入る余白もある。

業務用のキッチンがここまで似合うなんて。
タイルはリノベーション前からのもの？
銅の配管ここにもしっかりありますね。
オーナーさん、同じフェチの香りがします。

ああもう、わかってる。
壁のざらざら具合とマッチして、
ここだけでも大好きな一場面なのです。

ちらちらと見えていた足場パイプは
本当に足場だったのですね。

上った先に最初の二階が待っています。

アンティークなロッカーに春の柔らかい光。
よく見たら四角く配置された照明が、
たまらなくかっこいいのです。

ふと窓から外に目をやって驚く。
今まで見てたの、団地だったの…？
でもでも、この荒々しい質感は
築50年だからこそ成り立つと思うのです。

最後に水回りを。
この銅色が映えるのはきっと
洗面のミニマルさのおかげですね。

トイレにだけアーバンな赤色。
新しそうでよかった、
ここだけは暮らしやすさに直結なので…。

浴室がなくたっていい。
むしろずっと向き合っていたい。
この美しい配管にうっとりするためだけに
ここに住むのもありだと思ってしまうのです。