懐かしさに君を想ふ春一番
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
忘れた事にしていた記憶は、
ふとした事でせきを切られて
とめどなく流れ出てくる。
でも今はもう、
あらがう事なく、
その記憶に思いを馳せ、
君を想う事ができる。
つまりそれは
思い出になった、
消化して、次に進む日が来た!
ってことだろう。
今はそう思っている。
初めてここの玄関を入った時、
私はすぐにデジャビュを感じ、
案内の人の言葉が
遠くでなるラジオのようになったのを
はっきりと覚えてる。
私と君が住んでいた
古いビルの一室に
不意に帰って来たようなそんな。
この可愛さ、レトロな雰囲気。
質素目で、でも主張もしてくる内装。
色々な意味で懐かしさを感じつつ
優しい空間。
どこで買ってくるのかわからないけど、
君は裸電球コレクターなの?って位に
嬉々として違ったタイプを買ってはつけ
つけては外ししてたよね?
そんなにお金なかったのに。
それから、
私がこぼしたコーヒーの染みに怒る君!
でも
染みになったのを誤魔化すためにって
お部屋全部の床を薄いコーヒーで磨き出す君!
いつも驚かされたばかりだった。
ここの
古い校舎の教室の床のように、
味のある床も蘇る思い出を掻き立てた。
そうそう、
おかげで色味がおかしいからって、
カウンターや建具まで薄いコーヒー色に。
大家さんにはもちろん怒られたけど、
二人で謝って事情を説明したら、
笑って許してくれたね。
ご飯はいつも並んで食べたね。
食べてる姿を見られるのが恥ずかしいなんて、
今でも信じられないんだけどなぁ。
あれは本当の本当に本当の事だったの?
あの頃二人ともお金なくって
二人で暮らすには狭くって
この物件までは
お洒落なお部屋じゃなかったけど、
それでもいいお部屋だった。
うん、やっぱり似てる。
今のこのお部屋は最初
私一人で暮らすには
少し広いかなと思ってたけど、
君の思い出と暮らすなら、
年を重ねた君の事を
思いながら暮らすなら、
ちょうどいい広さなのかもしれない。
って思ったんだよね。あの時は。
あの頃、交代ばんこで
キッチンにたつ君は料理好き。
私は洗い物の方が好き。
昨日何食べた?って
あの漫画から始まった
「昨日何食べたか覚えてる?」って
二人の口癖のような会話。
昨日の二人を思い出しながら食べるご飯も
懐かしい。
今このキッチンには
まだ私一人しか立たないけど、
それでもいつか
違う誰かもこのお部屋に
割って入って来てくるのかな。
そう、
そんな事を考えられる位にはなった。
まぁ、
部屋は二つあるしね。
それって実は、
どこかで期待してたのかも
って思えるようにはなった。
そういえば君、
なんでも拾ってくるのなしだよ
っていつも私を諫めてたよね。
最大の拾いものこそ
君だったのだけどなぁ。
君にそうきつく言われてたからか、
あれからは何も誰も
拾って来ていない。
毎日を忙しくしてたから?
ううん、違うな、
きっと忘れてたかったんだよね。
でも気がついちゃったからもう、
懐かしくって会いたくって仕方ない。
もう会えないからこそ、
会いたくて。
まだ君が一番だけど、
春は別れの季節。ほんとだよ。
幸せだったからこそ、辛くもあって。
あの思い出の部屋にも、
この部屋にも君は居ない。
これからもずっと。
でも、やっとあの頃の記憶も、
笑いながら思い出せるようになって来てる。
酔っ払ってトイレで寝ちゃって怒られた
あの話とかね!
このお部屋に住んで
癒されて来たのかな、私。
そうか、
本当に本当の春は別れの季節かもね。
少し寂しい気もするけれども、
ちゃんと君の事を思い出にして
私はこのお部屋で
これからも前に進むからね。
見守ってて。
ふとした事でせきを切られて
とめどなく流れ出てくる。
でも今はもう、
あらがう事なく、
その記憶に思いを馳せ、
君を想う事ができる。
つまりそれは
思い出になった、
消化して、次に進む日が来た!
ってことだろう。
今はそう思っている。
初めてここの玄関を入った時、
私はすぐにデジャビュを感じ、
案内の人の言葉が
遠くでなるラジオのようになったのを
はっきりと覚えてる。
私と君が住んでいた
古いビルの一室に
不意に帰って来たようなそんな。
この可愛さ、レトロな雰囲気。
質素目で、でも主張もしてくる内装。
色々な意味で懐かしさを感じつつ
優しい空間。
どこで買ってくるのかわからないけど、
君は裸電球コレクターなの?って位に
嬉々として違ったタイプを買ってはつけ
つけては外ししてたよね?
そんなにお金なかったのに。
それから、
私がこぼしたコーヒーの染みに怒る君!
でも
染みになったのを誤魔化すためにって
お部屋全部の床を薄いコーヒーで磨き出す君!
いつも驚かされたばかりだった。
ここの
古い校舎の教室の床のように、
味のある床も蘇る思い出を掻き立てた。
そうそう、
おかげで色味がおかしいからって、
カウンターや建具まで薄いコーヒー色に。
大家さんにはもちろん怒られたけど、
二人で謝って事情を説明したら、
笑って許してくれたね。
ご飯はいつも並んで食べたね。
食べてる姿を見られるのが恥ずかしいなんて、
今でも信じられないんだけどなぁ。
あれは本当の本当に本当の事だったの?
あの頃二人ともお金なくって
二人で暮らすには狭くって
この物件までは
お洒落なお部屋じゃなかったけど、
それでもいいお部屋だった。
うん、やっぱり似てる。
今のこのお部屋は最初
私一人で暮らすには
少し広いかなと思ってたけど、
君の思い出と暮らすなら、
年を重ねた君の事を
思いながら暮らすなら、
ちょうどいい広さなのかもしれない。
って思ったんだよね。あの時は。
あの頃、交代ばんこで
キッチンにたつ君は料理好き。
私は洗い物の方が好き。
昨日何食べた?って
あの漫画から始まった
「昨日何食べたか覚えてる?」って
二人の口癖のような会話。
昨日の二人を思い出しながら食べるご飯も
懐かしい。
今このキッチンには
まだ私一人しか立たないけど、
それでもいつか
違う誰かもこのお部屋に
割って入って来てくるのかな。
そう、
そんな事を考えられる位にはなった。
まぁ、
部屋は二つあるしね。
それって実は、
どこかで期待してたのかも
って思えるようにはなった。
そういえば君、
なんでも拾ってくるのなしだよ
っていつも私を諫めてたよね。
最大の拾いものこそ
君だったのだけどなぁ。
君にそうきつく言われてたからか、
あれからは何も誰も
拾って来ていない。
毎日を忙しくしてたから?
ううん、違うな、
きっと忘れてたかったんだよね。
でも気がついちゃったからもう、
懐かしくって会いたくって仕方ない。
もう会えないからこそ、
会いたくて。
まだ君が一番だけど、
春は別れの季節。ほんとだよ。
幸せだったからこそ、辛くもあって。
あの思い出の部屋にも、
この部屋にも君は居ない。
これからもずっと。
でも、やっとあの頃の記憶も、
笑いながら思い出せるようになって来てる。
酔っ払ってトイレで寝ちゃって怒られた
あの話とかね!
このお部屋に住んで
癒されて来たのかな、私。
そうか、
本当に本当の春は別れの季節かもね。
少し寂しい気もするけれども、
ちゃんと君の事を思い出にして
私はこのお部屋で
これからも前に進むからね。
見守ってて。
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