目を覚めるたびに惚れ直す、
このロフト。

広さ、天井の勾配、梁、素材感、色味、
天井でくるくる回るシーリングファン、
それにこのライティングもね。

このロフトから見下ろす先に
ずっとあなたにいて欲しい。

夢のような夢。

ソファでくつろぎながら
コーヒーを前に本を読みながら
ふと気づいてこちらを見上げ
少し笑顔になって、
寝起きの私からうつったかのように
あくびのようなノビを大きくしてから
元気に立ち上がり、
私の為にもう一杯のコーヒーを淹れてくれる。

昨夜遅くまでデスクで書き物をしてたのは
私ではなくあなたなのに

楽しみで早くに目が覚めちゃって
と言ってコーヒーを置いてくれてから
朝ごはんに取り掛かったあなたは
私にシャワーを促してくれる。

ありがとう、
寝起きのテンションのままの私は
小さな声でそう言い残すのが精一杯で
お風呂に消える。

あなたの嬉しそうに
そして驚いたように見開く目を
わざと見ないようにして。

ああ何故なんだろうね、
ずっと天邪鬼な私が
あなたにだけは素直になれる。
あなたは本当に特別。

緑が大好きなのに虫が苦手すぎる私の為に
バルコニーごと網戸に覆われている
珍しいこの物件を見つけてきてくれたのもあなた。

それも小心者でセキュリティに気を使う私も安心な
門扉がオートロックっていうこれ

見たことなかった。

このお部屋をはじめて見に来た時は
あなたの顔から
えっへん！って言葉が聞こえそうな程で
あんまりおかしくて素直にありがとうって。

あれからかもね。

収納の中にDIYで棚を作ってくれた時も

鍵を無くして部屋に入れなかった私の為に
急いで帰ってきてくれた時も

あなたは本当に嬉しそうな顔で。

二人のありがとうが
一杯に詰まってるこの部屋。

今日は私の両親が初めて
私たちのこの部屋まで遊びに来る日。

３０越えて、
まだ親に素直になれない私が、
はじめて位に素直にしてる姿を見たら、
両親はどう思うのかな。

なんだか少し恥ずかしいけど
ちょっと誇らしい。
大人になるってこういう事なのかも。