ほんとにいい夢だったなぁ。
幸せなところで覚めてしまって、
続きが見たくて、もう一回毛布をかぶった。

でもさ、もう眠れない。
眠ったところできっと続かない。
あきらめて陽に向かって体を動かす。

いやいや、晴れていてよかった。
天気の良さが気分を撫でてくれる。

思い出せば心喜ぶ夢を見れて、
よかったよかった。
忘れないようにしたい。

お湯を沸かして、ご飯の準備。
白湯で眠っている胃を起こす。

引っ越したばかりで、
大きな引き出しを開ければ、
中で小さなフライパンがすべってくる。

お味噌汁はとっくに煮詰まっているけど、
タブレットをいじいじ。
早く食べればいいのに、わかってる。

今日は早く起きたほうだ。
まだ時間はある。
もう欲しくないのに、
冷蔵庫からプリンまで出す。

茶碗は水に浸して歯磨き、
一気に「でかける」モード。
私は忙しいんだ。
洗い物している場合じゃない。

きれいにタオルが畳んで置いてあるの、
なんでだか知ってる。
やってくれているから。

お風呂の水滴が乾ききってるのも、
拭いてくれているから。

いつもいつの間にか綺麗になってるなって、
思うふりをしてごめんなさい。

はい、はい。
せめて宅配便くらい受け取ります。
昼まで寝てるのわかってて、
午前中指定にしているんでしょ。

玄関の自転車がない。
天気いいもんな。
帰りは寒いだろうに。

ここに置いとくよ、Amazon。
時計忘れていってる。
電車の時間が迫ってる！

走ればなんとかなるんだもん。
駅近くなってからというもの、
ますますぎりぎりに家を出るように、
なっちゃったなぁ。