本と素材が好きなふたりにとって
壁一面の本棚も、無垢の床も、
あればいいな、くらいに思ってた。

でも、出会ってしまった。
わたしのと相手のとを半分ずつ。
それで真ん中にふたりのものを、
暮らしながら埋めていく想像をした。

もともと実家ぐらしのわたしは、
コンロひとくち使うのでも精一杯だ。
四くち全て使う日は来るのだろうか…

できるだけ床にモノを置かないでおこうね。
無垢の空間を味わう生活しよう。

天井にもまた素材感。
光をつくっていけるライティングレール、
すっきりしていてありがたいな。

さすがは築40年以上。
1DKという間取りからもどことなく
古いマンションの気配を感じる。

リビング兼寝室になるのかな。
だとすると、奥の窓辺にベッドを置いて
ふたり、ねむるのかな。

本音を言うと寝室が別だと嬉しかったけど
住めちゃいそうなくらいのWICを見て、
まあこれもいいなと思った。

休日は外に出て、冬の光が好きなこととか
桜の芽が大きくなってきたこととか、
他愛もないこと、たくさん話せるといいな。

洗面もね、かわいいんだよ。
白いタイルにシルバーのボウルが光る。

すぐ横には棚が。
細かい使い勝手まで気を抜かないところが
やはりすばらしいと思うのです。

シャンプーとかを置く台の、
石のような素材がワンポイント。
お風呂まで凝ってるって、めずらしい。

ペーパーの上の板もうれしい。
知らないうちに
漫画がどんどん増えていくんだろうな。

朝の出勤はいっしょに出て、
今週の新刊の話でもしながら
梅田までゆっくりといこうね。

ほら、ここに住んだら
遅くまで飲んでも歩いて帰れるよ。
都会で本を愛でるふたりの暮らし、
きっとうまくいくと思うのです。