ああ、目が幸せ。
どこまでもつづく天井のルーバー。
水平線の彼方までリビングダイニング。

私が惹かれる邸宅はいつもそう。
リビングは二階にあり広くとっている。
それにしても、ここは圧巻。大平原だ。

そして目がいくのは、灰色の鉄骨の美。
こんなにユーモラスでやさしい表情だっけ。
素材から、丸ごと家を愛でるような見せ方。

ああ、なんだろう、この愉快な感じ。
爽快さ。ここにもルーバーをあしらう軽さ。
屋根裏みたいな、広場みたいなロフトだ。

うん、目が幸せ。
この場所は大人の遊び場にしよう。
あれでも、よく考えたらこれって、
相当広いんじゃないだろうか…？ ごくり。

間取り図に目をこらしてみますと、
リビングは40帖以上もありました。ひええ。
ロフトも15帖はありそうですね。自由すぎ。

しかもルーフバルコニーへでられるという。
あのロフトからのこの開放感は快感ですね。
いい家は、空間の快楽を自在に操るのです。

40帖のリビングを見渡しながらのお料理。
なぜか日常生活でも王様の気分になりそう。
おせち料理は、どんなの食べるのですか？

これだけでも広大な調理スペース！
および収納の余裕があると思うのですが、
隣には4帖間くらいありそうなパントリー。

左のドアですね。そうして、
ここが洗濯室も兼ねているようで、
バルコニーへの導線も考えられているなと。

下へおりてみると、玄関の奥行きが素敵。
三つならんだ個室へといざなわれる廊下。
いいなあ。一階は個室だけ主義。いいなあ。

ああ、ふかふか。鉄骨と調和するグレー。
それぞれ収納があり、しかも、三つのうち
二部屋はウォークインクローゼットなんだ。

となると、洗面台だって自然と二つだ。
こんなところにステータスを感じちゃう。
じゃあ、この家のお風呂はどうなってる？

ああ、なるほど、こっちできましたか。
こちらの主義でしたか。うん、目が幸せ。
もうね、部屋ぜんぶが洗い場みたいなね。

ああ、よかった、いい匂いがした。
すばらしいものを拝ませていただいた。

知らない世界をのぞかせてもらった感じ。
カラーリングも知的にスリリングな邸宅。
想像するだけで、何度でも来訪できるのです。