滲んだガラスに螺旋階段が浮かぶ。
上階からの光もうれしくて、
気がつけば同じ向きの写真ばかり撮ってる。

マンションの三、四階のメゾネット。
階段をのぼるだけで暮らしのスイッチを
切り替えられるようで、好き。

リビングにはニーチェアなんて置いて。
照明の重心はできるだけ低くね。
できるだけ、おごそかな空間がいい。

紅茶の入ったマグカップを片手に、
階段を照らす日々の光とその影を観察する。
そういう時間を過ごすリビング。

箱をポンと置いたみたいなキッチン。
いい具合にリビングとが区切られてる。

生活感の行き場があってよかった。
だってやっぱりコンビニおやつとか
みかんの箱とか置いときたいから…。

階段をのぼると4.5帖の寝室。
案外広めに感じるのは、

きっと同じくらいの広さの
バルコニーがあるせい。
やっぱりここにも椅子、置いちゃうな。

同じ階にトイレがあるのは助かる。夜に
螺旋階段を上り下りするのは少しこわい。

お風呂であたたまったら、
そのまま眠ってしまおう。

朝起きて、さわやかな光の中
くるくると一歩ずつ降りるのが
何よりも幸せな瞬間なんです。