なんとも見事な梁の部屋だ。
「都会に住む彼女」の家がこんなだったら
たぶん、無条件で好きになっちゃうと思う。

おそらくはふつうの古い長屋だったと
思うのですが、リノベーションで現代的に。
不思議な場所に建っている柱が、
ここにかつて壁があったのを物語っている。

キッチンも最小限にコンパクトに。
おかげでリビング広々、ソファも置ける。
うん、それが今っぽい気分だよ。

四条駅から徒歩五分。これでも築54年。
京都のまちを庭みたいに使おう。
京都駅にも梅田駅にも近い場所。

壁の色がちょうどいいんだ。
ほっこりしすぎず、でも味気なさすぎず。
都会の彼女に似合う紅藤色だ。

低めの位置にあるのがいいですよね。
四枚の連続した窓からの光の趣味部屋。
例えばここでミシンに向き合う姿…
なんて、惚れてしまいませんか？

ドアがない、というのも広く見せる魔法。

壁の奥には、3.5帖の小空間。
幅いっぱいにお布団敷いて巣を作ってる。
二面に窓があるのも、ぜいたくだ。

あの窓辺に好きな香りを置いて。
布団にいながらなんでもできる空間。

プロジェクターで映し甲斐のある壁だ。
ああ、あの立派な梁の先に
何やら楽しそうな空間があるぞ。

はしごをかけておっかなびっくり。
おもしろく使う方法はあるのでしょうが、
高所恐怖症の彼女は年に二回
季節のものを入れ替えるくらいだった。

水回りもいいんですよね。
ブルーの箱がアクセント。
窓をあけて、風も通せる。

お風呂にも不自由なく。
幅広の鏡がうれしいな。

できるだけ広くするために玄関は控えめ。
ブーツのジッパーを上げるその瞬間に
石の装飾に癒やされてる。

外観はさすがに半世紀選手ですね。
この立地ですから、
祇園祭はさぞかし浮足立つことでしょう。

飲み会ついでにこんなおうちに招かれて、
ドキドキしたいです、先生！