つやつやとしたタイルに映る、
ステンレスのキッチンがきれい。
どことなく漂う都会のひとり暮らしの香り。

玄関入るとすぐにキッチン。つまりは
リビングがまるまる土間のお部屋。

都会で忙しくする彼女はきっと
帰ってきたその足でパソコンを広げる。

玄関前というのはありがたい。
コートをそのまま仕舞えるから。
きゅうくつなブーツは脱いで、
もこもこの室内履きに替える。

向きが変えられるライティングレールは
ちょっとした撮影にも使ってる。

一段落したらすみっこにまとめて、
同じ机でご飯を食べる。
栄養が取れて、あたたかいものを。

そしたら引き込もれる三帖にダイブ。
靴を脱いだらスイッチオフ。狭いから、
という理由で買ったプロジェクターだけど
ここでのNetflixは心底気に入ってる。

寝落ちしちゃうといけないし、
先にお化粧だけでも落としておこう。
素足に優しい木の床で。

いそがしくてシャワーになりがちだけど
たまにはゆっくり湯船に浸かりたいよ。

メリハリをつけて生きていくために、
靴の脱ぎ履きでスイッチを入れる。
堀江のオフィスへは、歩いてすぐ。