小高い丘の上から見える海の絵画。
この一面だけで、もう何も言うことはない。
一日泊まれるだけでもきっと夢みたいなのに
住めてしまっていいんですか。

南側には風景があり、西側には建物がある。
最上階のワンフロア1戸の暮らし。
全ての部屋に二方向に窓がある。

心はふわふわ、別荘に来たような気持ち。
ベランダに椅子を置きたくなるが、
部屋から見える構図も大事にしたい。

隣には重厚なL字のキッチン。
角のあそこにりんごのケーキをワンホール。
花なんて置いて、映画で見たような風景。

ちょっと手を洗うそのひとときにも幸せ。
小さな海の窓、ここにもありました。

ぜいたくなつくりだ。
一部屋それぞれに余裕があって、
全部で120平米を越えてくる。

「マスターベッドルーム」って響きいいな。
14.5帖、持て余す気しかしないのですが…
先人はきっとうまく使いこなして
いたのでしょう。ねえ？マダム。

やっぱりそうこなくっちゃ。
上品な明かりとともにある水回り。

……もはやここで仕事できそうだ…。
いけない、マダムはそんなことしない。

じゅうぶんにあたたまったら、
海から吹く風を浴びに行く。
すこしだけよ、湯冷めしないようにね。

海を背景に坂を登ってくる、
そのワンシーンでさえ物語みたいだ。
神戸塩屋の別荘みたいなマンション。