わたしはこういうのに目がない。 うねうねと模様の入ったガラスを眺めて いつまでも窓辺でうっとりしていたい。

石畳の通路の脇にある小さな町家。 ここにすてきな建具が眠っている。

さっき見えてた表のガラス、これだよ。 部屋ごとに違う柄が入っているのかな。

吊床つきの板間のリビング。 古い素材を楽しむ、というだけでも、 じゅうぶんに愛おしい物件なのですが… さらにDIYも可能というのだから、

ついついここに立つ自分を想像してしまう。 レトロなタイルのキッチン、 このままでもいいけど手を入れたら よりいっそうかわいくなるかな、なんてね。

ふすまをあけるとびっくり、 エメラルドグリーンの階段が隠れていた。

小さなランプの明かりを頼りに すこしずつ登っていこう。 夜に浮かび上がるのも、また美しくて。

近寄ってみて、また模様にため息する。 すごいね。ささやかな喜びがたくさんだ。

もちろんここの建具も。 細かいモザイクのような甘い柄。

そしてようやく、最初の波みたいな ガラスがでてくるわけです。

三帖しかないっていう、小ささがいいな。 すこし背伸びをするような、 文化的なことをずっと、考えていたい。

じゃあ向かいの六帖は 寝室ということになるのかな…。 ベッドを置くだけではもったいないから お布団を用意することにした。

もくもくとしたすりガラスと、 床柱の曲線が美しい床の間と、 ちょっとの月明かりで眠ろう。

暮らすのにちょうど良いサイズの二階建て。 あれ一階の奥にサンルーム、ありますね。

一瞬目をうたがった。 屋根はあるのに土があるんだもの。 外とはなにかを考えているところ…。

おそるおそるトイレの扉をあけてみると… よかった、こちらはきれいにしてあった。

お風呂もプロの仕上げですね。 ハードモードDIYになるかと思って ちょっとドキドキしていたから。

このお家賃でしかも改装までできるって、 じつは奇跡的なことだったりするのかも。 いい暮らしを作っていこうね。