えーっと。いいたいことは
タイトルそのままというか……
一見、立派なお庭のある一軒家、
という佇まいなのですが。

このマンションの屋上にある、っていう。笑
下からは見えないのがまた、そそりますね。

まだ信用してない人、いるでしょう。
なら、この風景はどうですか？
純和風の引戸に見事な石畳のアプローチ。
けれども見える景色は屋上なんです。

そして内装を見て二度びっくりする。
二部屋並んだ続き間の立派な和室。

赤絨毯の縁側に、欄間まですごいよ。
床の間まであるけど屋上なんだよなあ…。
それも駅から歩いて1分の。

和室だけではなく洋室も。
リビングよりも居間という言葉がぴったり。
シャンデリアがここまで似合うことある？

そうか、それでこの窓辺というわけか。
平屋の趣も屋上の眺めも手に入れる。
思いつかなかったな、このアイデア。

目を凝らして見ていくほどに、
ルーバーや天井のひとつひとつが
ていねいな作りなのが伝わってくる。
まるいアーチの先にはキッチン。

ああ、やっぱりここも立派だ。
L字型にして、二面からの採光も。
緑のタイルからは、昭和の香り。

薄薄気づいてるかもしれませんが…
広さにもびっくりな139平米。
居間・和室ときて、奥にももう一部屋。

ここだけ離れているの。
居間では語れないような個人的な話、
ここでたくさん話したんだろうな。

家のをぐるりと囲むバルコニーのほかに
この和室専用のベランダもありました。
ないしょ話はこういうところがいい。

ああ、重厚な洗面台だ。
ふたりで並んで立てるの安心する。
タオルをふかふかにしておこう。

築37年の古さはあるけれど、
しっかり作られているのが伝わる。
天井まで、すてきだ。

ここにも懐かしい香りだ。
出窓があるのがやっぱり嬉しい。

屋上にある広いお庭で、人知れず
緑を整えていくなんて、ちょっとだけ
ディストピアでニヤリとしてしまう。