好きだなあ、この眺め。
箱のかさなったようなメゾネット。
どの一枚を見てもいいな、と思う。

ガラスの玄関を入ると、階段ふたつ。
ここだけのリズムを感じさせますね。
半地下になったダイニングの出来事。

窓から光が入るようになっている。
こんな風に少しこもった食卓も素敵だ。
ここだけの、箱のなかのふたり暮らし。

キッチンを工夫するのもたのしみに。
熱もこもりそうですが冬は暖かいか。
一段下りてからお料理、というリズム。

のぼっていくのもまた、たのし。
雨の日に中庭の雫なんかを眺めて。

光の射し込みかた、木の風合い。
忘れられない記憶になりそうでしょ。

階段の途中に中二階みたいなロフト。
この空間は文字通りふたりの巣です。
オープンになった棚たちの奏でる音楽。

それが、しかも二面にあるんですから。
箱のなかの、棚のなかのふたりの日々。
寝心地のいいマットレスを敷いてみよう。

それで、そうか、一番上に水回りが。
クローゼットも上階にあるんですね。

大きな脱衣所みたいに使えそうな。
さっぱりして、着替えて、洗って。
ここでも棚が日用品使いに便利そうです。

あれ、お風呂は吹き抜けに面している。
くう、これは最高ですね、中庭からの光。
生活空間のぎゅっとした密度を感じます。

トイレにはカーテンが要りそうですね。
こういう風通しのいい作りは好きです。

間取りといい素材の選びかたといい、
ここだけの暮らしの質感がありそうで、
それらを確かめ合いながら生きたくて。