湯船と洗面台の向こうには、
ぼんやりと別の部屋が透けている。

比喩として「暮らしの真ん中には、
○○がある」と表現するけれど、
本当に部屋のど真ん中にお風呂が
ある、というのは初めて見たよ。

玄関は横に細いんだね。

こういう変わった部屋の住人も、
冬になったらブーツを履くし、
夏はビーサンを履くんだろうな。

お風呂に入る前はこっちで過ごす。

つるんとして、いかにも清潔、
みたいなキッチンが好きだ。

入浴の前と後、どのタイミングで
夕食を取るのか？という問い。
(私は後に夕食を取りたい派だ)

静かにご飯を食べたなら、そのあと
お風呂に入るんだ。

ひんやりした床は緊張感がある。

向こうで点けっぱなしになっている
テレビが光っている。気にせず、
文庫本をひたすら読むんだろう。

それで、お風呂に入った後は、
だいたいこちら側で過ごす。

ベッドのすぐ横が湯船、
なかなか新鮮で楽しそう。
お湯を抜く音を子守唄代わりに。

もしかして、もっともっと未来には
部屋の真ん中にお風呂、というのが
当たり前になるのかもしれない。
ならないかもしれないけど。