建築家の自邸リノベ、みたいな体裁で
雑誌に載っているかのような家。
写真で見て妄想するだけでもほくほく。
これ自体がもう、ひとつの作品です。

町家というと奥に長い敷地で、
どこか薄暗いイメージがありますが、
このお家ではうまく光を操ってる。
たとえばこんな、抜けた窓のプラン。

窓、天井まであるなあ。草ももじゃもじゃ。
二方向にあるのもいいんですね。
同じ高さに整えられたウッドデッキは、
おうちキャンプの予感を漂わせてくる。

凹凸のある勾配屋根の美しさだけで
胸いっぱいなのですが…。気づきました？
左側の一番低い部分に天窓があるんです。

なるほど、こんな光の入り方…。
掘りごたつでうっとり見とれてたら
午後の時間が終わりそう。
そんな休日もまたありなのです。

光の魔法、まだまだありますよ。
吹き抜けの高い部分の天井にも
キッチン横の壁にも。

ここまで大きいキッチンだったら、
ついつい料理したくなるだろうな。
タイルの壁に配置された黒い装飾は
おくどさんに使われていた金物。

まだまだ広いので一旦間取り図を。
思ったよりもかなり長いお庭だ…！
この調子で二階も見ていきますよ。

古い家といったらこれですね、立派な梁。
そしてここにブルーを合わせるなんて。
何から何まで勉強になります。

もう一方のお部屋はカーブが艶やか。
そしてさらに上にもいけるのですが…

ここ、すごくいい。
もはやこの屋根裏だけでいいからさ、
住ませてもらえないですかね…？笑

隣の収納庫にもまた上れる場所が。
ああ、さっきの天窓これだったんだ。
うえからの景色、圧巻。

また色で攻めてる。突然のミントグリーン。
こちらは二階の水回りなんですけど、
隣にはシャワールームまであるんです。

もちろん一階にもありますよ。
この家でたぶんここだけのオレンジ色。

白に緑のコントラストが眩しいな。
森の中のお湯。
洗面台は一段上がってる。

お風呂、玄関土間の先に見えてる。
この空間だけでも楽しく使えそうですね。

外観はザ・町家でした。でもでも、
ブルーのカーテンが見せてるあたりは
さすが只者じゃない感じはしますね。

お値段的に簡単に住めるお家ではなさそうですが…。でも、心に仕舞ってときどき思い出してはときめきたい。そんな教科書みたいな町家でした。