土壁の手触りが何ともうれしい。 素材の香りをできるだけ残した 小さな京町家のリノベーション。

わかりますかね。 ロフトを含めて31平米というサイズ感。 一階がすべて土間という潔さったら。

ほら、玄関入ってそのままキッチン。 カウンターの建具がまたいい味出してる。 お買い物のあとはけっこう楽なんです。

ああうれしい、昔のままのかわいいタイル。 置き換える案もあったのでしょうが… 残してくれてて、本当に良かった。

そう広くはなくとも、吹き抜けのおかげで 気持ちはどこまでも抜けている。 天窓の贈り物までついている。

リビングとダイニングを兼用できるような 背もたれのある椅子をちょこんと置いて。 この大きさだからこそのこもり感。

ふと見上げると高いところまで 土壁が広がる高揚感。いいなあ。 なかなか狙ってはできませんね。

階段を登るごとに近づける ランダムな経年劣化の美しさ。 丸い柱の梁だってお見事です。

ああ、あの隙間に入り込んで眠りたい。 小さな窓のささやかな光で目覚めたい。 畳めるマットレスだけど、 ついつい出しっぱなしにしてしまう。

光の使い方がうまいと思うんです。 天井からの自然の明かりも 土壁の凹凸を照らす間接照明も。

一方で水回りは新しく機能的に。 ここにも高い位置に窓。 いつでも自然の光が大好き。

ゆっくり、じっくりしてくださいね。 ここはまた別のこもり感。

外観もかわいいなあ。 新しくしてあるけど、あの温かさは 外からでも伝わる。

手を伸ばせばすぐに届くサイズ感。 小さな家もいいものですね。 この質感にずっと、包まれていたい。 休日には三条商店街に行きたい。