最近は、わずわらしい日常から
ちょっとだけ浮き上がってます。

玄関ドアを開けても、
ハンモックでくつろぐ私の姿は
丸見えにならないのがいいところ。

ペールトーンの部屋を見ていると、
なんだか穏やかな気分になる。

おやすみの日は極力、
浮いたままでいたい。
ハンモックの上で食べられるものを
作るのが趣味になってしまった。

地面に足をつけて過ごすのは、
お風呂や料理のときぐらい。
できれば、あんまり地上に
降りたくないんだ。

クローゼットの前で立ちすくむ。
可愛い服もカバンも本当は不要で、
パジャマでずっと浮いていたい。

歯を磨く時、浮遊はしません。

たまにお風呂でぼんやりするのは
精神的な浮遊に入りそう。

ずっとふわふわ浮いていられるの、
なんだかクセになっちゃうんだよ。
楽になるというか、なんていうか。

お向かいの居酒屋とスナックを、
日がな一日観察したい。

でも、今日は出かけなくちゃ。

憂鬱なお出かけも、靴箱の中が
かわいいと靴を選ぶのが楽しい。
帰ってきて、靴をしまうのが
一番好きな時間だけど…。

駅まで10分ちょっと、靴なんて
履かずに、裸足とパジャマで
飛んで行けたら楽なんだけどな。