和のサンルーム、ありました。
あら、まんなかだけ畳だなあ…。
ここでごろんとしてていい？

じゃあ遠慮なく、しつれい。
夜までここから動きませんので。
きょうはこれくらいで、閉店です。

上を向いてぼーっと立派な梁を眺めてる。
真ん中が高くなってるのもいいんだ。
お仕事しなくちゃ、でもまあ今日はいいか…

晴れた夏の昼間にエアコンつけて
タオルケットにくるまってるの、幸せ。
反対側の窓もさんさんと明るい。

このシンプルさがいいのだよ。
戸建ての二階がまるまるサンルーム。
（ってぼくが呼んでるだけの個室）

夕方になってちょっとおなかがすいて、
木の階段を降りてゆくと、

ほどよく昔の面影が残るLDK。
さわやかクロスでお洒落してるけど、
ここ、1918年築なんですって。

何か食べるものないかな、と
冷蔵庫を開けると秋茄子と
素麺で使っためんつゆの残りだけがあった。

油多めで焼いて、浸して食べるか。
簡単だけどおいしいおかずは
懐かしい香りのする家に似合ってた。

なかなか築100年には見えないでしょ。
ちょっとした色の使い方のおかげかな。
そのふすまイカしてるぜ、じいさん。

さあさ、お風呂でも入って
お昼寝の続きをしようか…。

もうすぐ夜だって？
細かいことはいーのいーの。

こんな日があったっていいじゃない。
この家なら、きっとそう言ってくれる。

明日になったらまたがんばろう。
でのその前にたくさんダメになってよう。
梅田からすぐそこの、懐かしい町にて。