住人は入湯料無料だって。
そんなの、毎日入っちゃうよね。

お風呂屋さんの上に住むの、
じつは憧れがあったんです。

女性限定、学生限定。
ここに住んでたことは、きっと
思い出になっていくんだろうな。

302って数字に特別な思い入れ、
できちゃったりして。

玄関入ってすぐにキッチン。
パスタぐらいはフライパンひとつで。

反対側にはトイレとシャワー室。
いつもお風呂屋さんに行くけど、
シャワーだって、もちろん使います。

なんか、寮みたいだ。

住人はみんな、女子学生。
お風呂で会ってもお辞儀だけの子、
わいわい話す子。なんだか楽しい。

洗濯物はベランダに干すけど、
洗濯機は、共同スペースなんです。

ここで洗って、部屋まで運んで、
ベランダで干す。やっぱり寮みたい。
とかいって、寮に住んだことはない。

さ、ひとっぷろ行きますか！

部屋から階段を駆け下りて、
きょうも一番風呂を狙えそう。
（なかなかすごいことだ！）

はー、たまらないよね。

温冷浴で整って、階段を登る足も、
なんだか軽くなりそうじゃないか。
ここでぼんやりしたら帰って寝て、
明日もきっとがんばるでしょう。