腰掛けを置いた窓辺で、今日も本に
没頭させていただくよ。

一階には普通の生活があって、
二階には余暇と趣味がある。

読書部屋につながる階段の下には、
ちょっとした収納。読みかけの本が
ばさっと置かれてたりしそう。

キッチンでお湯を沸かしながら、
さっきの続きを読んだりする。
ここの窓も明るいから、ついつい
読みふけってしまって、
お湯が蒸発してしまうこともある。

トイレの中も読書スペース…と、
言いたいところだけど、あまり体に
よくないらしいので我慢している。
ほら、洗面台も物が乗らない仕様。
本なんて置けないでしょ。

でも、奥にあるお風呂には、
本を持って入ることがある。
夜と夕方の境目ぐらい、ほの明るい
時間帯には窓から入る光で、
無心で文字を追ってしまう。

お風呂から出たら、二階の部屋へ。
キッチンでコーヒーを淹れて、
読みかけの本を小脇に抱えて。

窓辺に腰掛けて、さあ読もう。
寝るときは椅子がサイドテーブルに
早変わりする。けど、眼鏡を先日、
おしりの下敷きにしてしまった。

小さめのベッドを置いたら、それで
いっぱいになる狭めの空間。
でもそれが逆にいいんだな。

枕の周りには積読本が山のよう、
でも増えちゃうから仕方ない。
天然の読書灯が雲に隠れるまで、
今日は布団の中で本を読もう。

結局夜まで本を読んじゃって、
階段を降りる足元がフラフラでも
ちゃんと手すりがある安心感。

日が陰ってきたことがわかるのも、
天窓がある家の良さ。
そろそろ本を読むのをやめて、
買い物に行こうって教えてくれる。