（いい意味で。）遠い。

門柱を通り抜けたその先の先に。
おウチは建っています。

（いい意味で。）リアルに遠い。

本当の意味で裏山を「借景」として
ちゃんと成立している珍しいというか、
本来これこそがストロングスタイル。

そして、こんなに遠いのに、
というか敷地が広いのに、
間取りはこう。

贅沢か。



ええ、
とってもとっても素敵な贅沢。
玄関先を見ただけで腰砕け。

好み過ぎます。
なにこの美しさに愛らしさ。

建物の渋く美しい佇まいに
敷石のこのゴツっとしつつもも
モコっとして絶妙にカタ柔らかい！
この感じ。
それが絶妙に直線でなく、
玄関先まで緑を従えて続いてる。

もう、たまらない。
もう、先んじて言って良いと思う。
大好きだ。

玄関に入らせてもらうと、
これがまたとても美しい陰の世界。

和の美しさ、陰影の美しさは
今更ながらに
陰翳礼讃を引き出すまでもなく
周知の事ではありますが…。
この、もう…コントラストがね…。
キュゥ。

そして玄関を上がると広がる和室。

ここはお客さんをまず迎え入れる
そんな場所だろうと。

どちらかというと
スッキリとした出で立ち。
しかしながら、手抜かりなく、
細かな細工は施されている感じ。

真の贅沢って
こういう事か？！
と思わせるお部屋をぐるり周囲を
縁側、周り廊下で囲われています。

庭はこちらも遠くの山々やらを借景として
自身の庭にちゃんと取り込んでいっている。

まぁただ、
庭先はさして美しさの入口のようで、
日本庭園然とした仕掛けとしての
分入って分入っての美しさの連続を楽しめる、
そんな作りになっているのやもと
期待を抱かせてくれるお庭。

なんせ、敷地面積6800㎡ですからね！

広い！
あまり作り込まれていなければ、
またここを庭師さんと作っていける！
とっても大きな楽しみがあります。


そして広いと言えば、
この物件、各部屋がいちいち広い！
LDKが15畳！

広い！
デザインがどこかDK的なあれなんで、
なおの事広く感じる！

そしてまたこちらも広い茶室。
炉が切られています。

茶室って、
本来狭いものじゃないの？
とお思いかもですが、
大勢で囲む茶もあったんですよね。
昭和とか、そんな感じでしたよね。


しかしこれだけ開放感があると、
室内だけれども野点か？！と思うほど。

広い部屋に開放感まであるともうね、
それだけでワクワクしちゃう。

日本家屋はそもそも内と外が繋がりやすい作り。

また屋内同士も繋がりやすく、
こういう気持ち良さは特徴でしょうね。

そして先の和室よりは
やはり趣向が凝らされていますね。

床の間あたり床柱が2本？とか、
落掛のデザインとかも。

天井の切替も気になりますねー。
面白い。


そしてあとはもう一間の和室に
大きな納戸、物入れがありの、
この大きなお風呂！

もうね、本当に何から何まで
大きくって広い！
そしてチャーミングだ！

これはきっと別邸的な扱いだったのかな？
それか名家のご隠居さまのお住まい？

築は1982年とさしたる古さではないだけに
なおの事に由来が気になる！（無粋）