木造の家に住んでいるから、
梁や柱が素敵なのは知ってるけど、
ここまで真っ白なのは初めて見た。

すべすべとした白さがいい。

梁の掃除が大変なのは、よーく
知ってるつもりなんだけど、
やっぱりこの可愛さには負けます。

梁のなかにまざっているのは、
ライティングレール。そこから、
垂れ下がる照明もまた、可愛いの。

ははあ、メゾネット。
だからこの部屋には、生活の匂いが
あまりなかったんだ。たとえば、
にんにくのにおいとかしなさそう。

階段を下ればご飯とお風呂。
やっぱり、生活の場面を上下で
分けるというのがいいと思うんだ。

二階の床は濃い木目だったけど、
一階の床はつるんとしたコンクリ？

ガラス戸の玄関には、もちろん
ロールカーテンで目隠し。
ちゃんと配慮してるんですよ。

キッチンのぎゅっとした佇まい。
ここに生活感が圧縮されています。
ほら、洗濯機もここにいるし。

でもそれが嫌じゃないのは、白で
統一されてるからかなあ。

トイレとお風呂と洗面台が一緒でも
「便利でしょ」と言わんばかり。
じっさい、3点ユニットだと掃除が
しやすいとはよく聞くもんね。

階段と部屋をしきる壁のおかげで、
右奥にいい感じのスペースが誕生。

ここにはベッドと机、
それにお尻が落ち着く椅子だけ。
そういうインテリアがいいと思う。

路地を一本入っているから、当然、
物音だってちょっと遠くなる。

窓から差し込んでくる光の感じが、
やさしくていいでしょう。
壁に寄りかかりたくなる。

夜は吊るした照明の下で。
昼はこの明るい日差しのなかで。
時間によって雰囲気が変わるのは
白い壁と梁がなせるわざだと、
そう思うんです。