花火が見える夏の部屋
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
正面のキッチンと左手の棚に使われているのは沖縄産の「花ブロック」というもの。そう聞くとこの部屋、夏が似合うかも。 風も太陽も思いっきり入ってくる窓。
ここにローテーブルとゴザ敷いて。 そうめん茹でて、冷やした麦茶と、あえてクーラーじゃなくて扇風機をつけて。 風鈴ぶら下げて、オレンジレンジ聞く、夏。 無垢の床って肌触りが木のほっとする感じがして、目一杯ゴロゴロしたくなる。11帖超えのワンルームだから、もう思う存分。ゴロゴロしましょう。端から端まで。 壁の模様、「え、手形…?こわい…」って思ったけどもちろん違いました。全面コンクリだとしつこいなあ。ってとこで、白い壁が二面。上手い抜け感。 レンガに置いただけのキッチンってかっこいいなあ。谷根千の八百屋さんで買ったスイカ冷やしておこうね。 収納はすべて丸見え。 こういうデザイナーズに引っ越したら、収納術の本とかめっちゃ買っちゃいそう。部屋に合わせて住み方も学ぶ、みたいな。 洗面越しのドア、違う世界に連れてってくれそうな可愛さ。 はい、違う世界でした。 リビングとは真反対の、白。真っ白。 一日のリセットする場所だもの。伸び伸びできそうなサイズ感も最高。 さっぱりして、部屋着に着替えたら、缶ビール片手に屋上へ。スカイツリーが見えるから、もしかしたら隅田川花火大会も見えちゃうかも。攻めのデザインの部屋だけど、町はいい意味で「俗」っぽい下町。 ギャップ、楽しも。
文・戸田江美
1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e