築50年以上。元の姿を素晴らしい形で受け継いでいるリノベだなと思いました。なんかもう、見ていて物件への愛を感じるんです。

例えばこの格子窓。
存在感がすごいでしょう。
ただ古めかしいのではなくて、新しく塗り替えられた周囲にもカチッとはまっています。古くて美しいものを眺めるスペースとして成立している。


大きな押入れだったであろう所は、枠だけ残してオープンに。
そうそう、無理に新しいものを当てはめなくたっていい。まずは何色のカーテンを下げようって、そんな事を考えるのが楽しい。

味のある板を打ち付けたカウンターがお見事、お家の中心的な存在。梁へと通じる柱と合わさってキッチンの一体感を生んでいる。

加えて中には立派なシステムキッチンが入っています。後ろの棚には調味料や鍋をたくさん並べて、料理する時間を楽しみたい。

イメージした空間を作り出す為に、使用するアイテムは厳選。並べた時に気持ちがいいように、それぞれの相性を考えながら。

そして古さは必ず生かしてくる。小さなお風呂場で天井のマリンランプを見ていると、もくもくと立つ湯気も相まって、なんだか深いところにいる気分。

トイレは現代に寄り添ってます。ご安心を。

写真がないのが残念なのですが、こちらが２階への入口。がっちりとした階段が逆にキュートだったり。

ウッドバルコニー付きの1LDK。２階のお部屋はどうやら仕切ることもできそうです。収納もしっかりあるぞ。

外観とのギャップについ鼻高くなってしまうのです。中はあんなに素敵なんだって、みんな知らないんだから。

既存のお家に寄り添って、今のイメージも貫いて。叶えたい夢は一歩ずつていねいに。