朝日を浴びて伸びをするところから
きょうも一日がはじまる。
朝はまださむいね、眠気を覚ますコーヒー
ちょっとぬるくなっちゃった。

このお部屋のなにがすごいって、
ルーフテラスがすごい。
だってお部屋より広いんだよ。

間取図を見る限りここが玄関なんだけどな。
帰ってきたつもりが、うっかり
螺旋階段に吸い込まれちゃうという…。

ああ、やっぱり夢みたいだよ。
暑い日はビニールプールとか出して
ぱしゃぱしゃしたいし、

ビーチで使うような、
寝っ転がれる椅子を置いて
ハワイアンブルーのカクテルに
お花を浮かべたりもしたい。

夜だって私が主役。
手すりに腕をかけながら、
日が暮れて行く様子を眺める。
そんな夏があったっていいじゃない。

お部屋に入っても螺旋階段が誘惑してくる。
今日こそはお勉強しなきゃなのにな。
やっぱり風を感じに行っちゃうよ。

テラスのあの出っ張りは天窓で、
時間によっていろんな顔を見せてくれる。
ジェームス・タレルの「オープン・スカイ」みたいだな、なんて思ったり。

傾いたL字型のくぼみは、
よく見るとサニタリーへのドアだった。

あらっ、収納だと思ってた扉には
キッチンが隠れていたのね。

生活感はここに全部詰め込んで、
ふだんはベッドだけが浮かぶ部屋。
なんだそれ、かっこいいな。

サニタリーはアメリカンセパレート。
ここもどことなくリゾートっぽいよ。

トイレ・バス共用でも、
これくらい広ければ問題ない？

むしろこんなに広く鏡が使えて嬉しい。
壁がないからこそのオープンな空間。

リゾートっぽいと思ってたけど、
本当に海の近くだった。
神戸の潮風と、向こうに見える山々と。
ぜんぶ屋上で抱きしめる。