これぞ私が思うリノベーション！
という感じ。
元は事務所だったのかも？
と思わせる古びた玄関扉に
色気のある床の光り方。
この室内の柱。

しかも柱の表面はツルツルではなくって
このブロックを積み重ねたもの。
これはきっと狙ってきてる！

荒々しさを残す壁面、柱に白色を塗って、
そこにクールな棚を設える。鏡をかける。

少し粗野かな？という位のワイルド目な床に
クリアな電球の質感も良いアクセント。

これだな。
そう思わせる力が有る物件。

うん、これだ。
空いている古ビルを全てこうしていけたら！
とさえ思う。

物件は築50年なわりに
建物自体はまだ古めかしさは感じさせない
そんなビルの一室。

そして石川町駅山下町あたりのあの感じ。

窓の外は
気持ち良い風も悠々抜けて行きそうな
ビルとビルの隙間が有るあの感じ。

質感の良さそうな共用部を抜けると

良い日当たりに
良いリノベーションがなされたこの部屋。

柱は室内においては
往々に邪魔なもの扱いだったりするけれど、
収納をこうしてたっぷり作る事で、
補完する事ができそうですよ。

大丈夫、柱もまた魅力。

キッチンは本当にシンプル。

おしゃれに過ぎないのがまたおしゃれ。
でも細かい金具とか、サイズや比率にも
凝ってるのがグッとくるところ。

良い。

それでまた
このトイレ周りがとても素敵で。

特に洗面台。

丸い鏡に昔ながらライクな手洗。
ソープディッシュやら多々の金具。
どこかの国のホテルのそれのよう。

お風呂は湯船が無くて
シャワールーム。

シンプルだけども
普段見かけるのものと少し違う。

こういうちょっとした違いを見ていくと、
きっとここが誰かの色々な思いや偶然や
たくさんの事で出来上がった部屋だって
きっと気づくはず。

それがこのビルの歴史。

カビ臭いものじゃ無く、
日当たりの良いかっこいい歴史。

これでしょう。