寄木張りのフローリングに
障子の窓という、はっとする組み合わせ。
ていねいに作られた和洋折衷の乙女。

どんな家具が似合うかな。
木枠に布張りのローチェアをゆったりと。
それか、しっかりしたダイニングテーブル？

床も照明も木枠の扉も、それぞれいいけど
組み合わさってもっと良くなってる。

向きによって和の印象が強くなったり。
いいな、このレトロ感。求めてました。
華奢な小花をちょこんと飾ろう。

壁の向こうからいい匂いがしてきたぞ。
くすんだ青のラインがキュッと締める。

シンクがふたつあるね、品の良い奥さまが
順番にお皿洗いしてたのかなあ…。

彼女はきっと食器を集めるのが好き。
シンプルだけど質の高い食器が
凛と並べられていたのでしょう。

ゆったり13帖のリビングは
ふたつの個室に繋がってます。

この畳の並べ方に、切られた炉。
茶室だ。茶室がある。
お客さま、お招きしてたんですね。

さらには水屋まで！普通の住宅にこの設備。
相当に重要な場所だったのでしょう。

普段はお布団敷いて寝て、
お客さんが来たら、
お話できる場所にしようかな。
設計者の意志を尊重したいのだ。
（ふすまの階段の意図はわからず、、笑）

もう一方はつるんとした洋室。
この障子の空間いいですね、
神聖な気持ちで筆を進めるのだ…。

嬉しいな、ピカピカだ。
水回りだけは新しいほうが使いやすいもん。

トイレだってきれいです。
タイルのレトロ感はそのままで。

そして極めつけのこの洗面台。
ここだけは新しくせずに
ずっと残していたいな。

この外観からは想像できなかった。
丁寧に作られたのがよくわかる
正統派レトロアパートメント。

何気に三宮から徒歩圏内で
都会ぐらしも叶う器用さ、いいですね。