好青年の部屋
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
白い壁に爽やかな風を入れる青。 擬人化するなら「好青年」なお部屋です。 床は無垢材、壁紙でなく塗装。 好感度高まるわ〜。
部屋の質感が良いと、自分の生活もちょっと背伸びしてみたくなる。 朝食、いつもの食パンよりちょっとお値段高めのやつ買ってみるとか。 近くの「ひぐらしベーカリー」さんの食パンがおいしいですよ。 谷根千に歩いていける日暮里のワンルームマンション。駅前にはチェーン店が並んでいるのですが、裏道入ればこだわりの個人商店が多いので、週末は探検に行こう。 個人的にキッチンに窓のあるのが好み。窓辺に手のひらサイズのミニ盆栽飾りたい。
キッチンまわりがタイルだと拭き掃除しやすいから良いですよね。
爽やかな水色を選んだセンスに拍手喝采。タオル掛けまでありとう。吸盤式のやつ付けないで済む。おしゃれが保てそう。 青は光によって色が変わって見えることでしょう。陽をさんさんと浴びれば明るく、夜になるにつれてだんだんと深く。
雨の日、壁に染み込むような雨音聞きながらこの蒼色を眺める時間も良いなあ。 トイレバスがきちんと別なのもありがたし。 洗面のタイルがまたかわいいでしょう! 青色系統で統一しながらも、同じ青は使わない!というこだわりが伝わってきて、誰かの愛がつまったお部屋はこれだから良いんだよなあとしみじみ。 部屋の仕上がりが隙の無いような好青年っぷりなのに、外観がなんだか電子レンジ並んでるみたいで、にくめない。
ここらへんのエリアは肩の力抜いて歩ける下町だから、おしゃれすぎてもね。
隙のある好青年です。
文・戸田江美
1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e