同じクラスにいた。
特別美人というわけじゃないんだけど、
独特の雰囲気があって、
楽しいことを知っている。
なぜだか気になる、隣のあの子。
このお部屋はきっとそんな感じ。

この壁は木なのか、いったいなんなのか…。
すこしつるんとしていて、
ひんやりとした冷たさもある。
真ん中の階段の存在感だってすごいよ。

ミステリアスな空間と見せかけて、
キッチンは包容力のある出で立ち。
（あ、コンロ買わなくちゃ）

真後ろにはまたしても水回り。
（食器棚と洗面台が並んだりして…）

納戸の建具なんて、
そんな重たいものはいらないよ。
スペースさえあればいい。

そうかと思えば
照明はデコラティブという
不思議ちゃんっぷり。もう、なんなの…。

そんじゃそろそろ
この階段上ってみますか…。

二階はすこしばかり暖かな空間。

内装は最低限にしつつも、
壁一面に本を並べることもできる。
好きな人は好きですね、これ。

横の扉からはまさか、
さらに上階への隠し階段が…？
と思いきや、トイレでした。てへ。

広くて椅子を置きたくなっちゃうね。
ここを含めて一部屋、
ということにしませんか。

バルコニーを能動的に使ったら、
5帖の洋室がもっと広くなるよ。
（そういう問題じゃないか…）

ね、だんだんと好きになってきたでしょ？
このお部屋のこと。

誰も見向きもしないかわいさを、
この街でおれだけがしっている。

そういう関係性があったっていいじゃない。

文化的なエリアや駅までが近かったり
猫ちゃん相談可だったりと、
ニクいところも突いてくる。

ほら、もう放っておけないでしょ？